宇野良治、医師、医学博士








何度も、繰り返しますが、

胃に、


ピロリ菌がいなくなってから胃ガンが発症しやすくなるのです。


このことを、ブラジルの研究者は「ピロリ菌の自殺」と表現しています。





Eur J Clin Microbiol Infect Dis. 2019 Sep;38(9):1591-1597.

 

胃発癌による H. pylori の自殺の旅:非 H. pylori の役割 ピロリ菌のマイクロバイオームと臨床診療への潜在的な影響

概要

最も研究されているがん関連感染症の 1 つであるにもかかわらず、ヘリコバクター ピロリ感染症と胃腺がん (GC) との関係は、いくつかの点であいまいなままです。胃の微生物叢に関する利用可能な文献の批判的分析に基づいて、ヘリコバクター ピロリ関連の GC 発がんに関する現在の理解の可能な新しい解釈に光を当てることを目的としました。良性状態と胃腺癌の両方で、ヘリコバクター ピロリと他の潜在的な発癌性病原体に関する文献からのデータを分析しました。ヘリコバクター ピロリは、合併症のない胃炎などの良性の状態で優勢な微生物です。萎縮性胃炎、化生、および主に胃腺癌では、ヘリコバクター・ピロリの量が大幅に減少し、また、他の微生物の発生の増加は、メタゲノム実験によって強く実証されています。消化性疾患を引き起こし、胃の高い酸性度を保ちながら、ヘリコバクター ピロリ感染は、発がん性の腸内微生物叢による胃感染を回避します。それにもかかわらず、ヘリコバクター・ピロリの持続は、酸性度の低下を含む微小環境の変化により、それ自体の衰退を引き起こす状態である萎縮性胃炎を引き起こす可能性もあり、その結果、ヘリコバクター・ピロリは癌を起こしやすい微生物叢に置き換わります。この新しい解釈は、ヘリコバクター ピロリ関連胃疾患の臨床管理に劇的な変化をもたらす可能性があります。


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ピロリ菌は、今から40年目に培養法で見つかった菌です。

その当時は、細菌の遺伝子分析による全ての細菌を同定する方法がなかったので、

ピロリ菌は胃に唯一存在する悪いものとされたのです。

確かに胃炎や胃潰瘍の原因になりますが、

ほとんどの動物実験では、ピロリ菌だけでは胃ガンを発症することはなく、

ピロリ菌とニトロソアミンの組み合わせで胃ガンが発症します。

サルの実験では、ニトロソアミンだけでも実験途中で、

全てのサルが胃ガンを発症して死んだという報告もあります。

今、

胃でニトロソアミンを産生する細菌は、

ピロリ菌がいなくなってから増殖することがわかっています。

そう、ピロリ菌は確かに胃炎や胃潰瘍の原因ですが、

胃ガンを発症する病原菌の増殖を抑えているのです。


太宰治的には、こんなかんじでしょうか?


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ピロリが死んで胃がんになるのであれば、

じゃあ、除菌した人はどうなるでしょうか?

そういう心配をしない医者の健常を疑うのです。