日本低フォドマップ食推進会会長
宇野良治、医師、医学博士
Office Uno Column
新しい「低フォドマップ食の本」の執筆で、
食品リストを改訂中です。
今回は、餅について記します。
これまで、私自身も、
餅=白米のご飯
と考えていました。
たしかに、FODMAP的にはそうでしょう。
しかし、モナッシュのLow FODMAP dietが、
日本では有効でないことが少なからずあり、
特に便秘型のIBSでは、
Low FODMAP dietが有効でないことが少なくありません。
その最大の理由は、
IBSの便秘型では、腸が幅広く、長くなっており、
そのために通過時間が長く、
通常では発酵しない食物繊維やレジスたんとスターチ等が発酵するため、
単にFOMDMAPだけを制限しても発酵が抑えられないためです。
そして、これまで、餅を食べて、具合が悪くなったとIBSの便秘型の人からの
御意見もあり、その理由を調査しました。
2021年に報告された中国からの研究では、
餅(rice cake)は、ご飯に比べ、レジスタントスターチが多く、
さらに、数時間では発酵性は少ないけれど、
ご飯も餅も24時間ではイヌリンレベルにガスが増加するというデータがありました。
これが事実であれば、
便秘型のIBSでは、まず、大建中湯やひまし油などで通過時間を短くし、
つまり、食べた物が24時間で排泄できる環境を整えたうえでなければ、
米を食べられないという事になります。
また、米をポップコーン状態にしたものが、
最もガスを産生しやすいという結果でした。
であれば、米粉パンも便秘型では無効かもしれません。
そのため、ここで考えられる対策としては、
スペルト小麦パンの活用です。
以上を吟味したうえで、
新しい本を書いてゆきます。
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