例えば、大腸ガンは、もはや、感染症だと私は思っている。


であれば、


全く、私の医者人生の半分は偽善だった。



そう、気がつくまでは、


とにかく大腸内視鏡を多くの人に挿入し、大腸ポリープや早期がんを見つけて切除することが、


人のためになると思っていた。


純粋というより無知だったのだ。


しかし、通常の思考回路のある内視鏡医は、


20年くらいすれば、気がつく。


毎年、同じ人に内視鏡をしても、日本の大腸ガン死亡を減らすことが出来ないことに・・・・


それに気がついても、


自分が内視鏡医としてメシを食ってゆくために、


何にもならないことをしなければならばならない。



そんな時、抗生剤で除菌したら、


大腸ポリープが減ったという話を聞いて、


気が狂いそうになった。


姉は、全くポリープがない大腸に癌が出来て、


1年以内に、全身転移で死んだ。


その後、刺激性下剤の発癌性にも気がついた。


そして、


便秘、刺激性下剤、腸の細菌これらの関係をあぶりだす作業を行ってきた。





ところで、腸の細菌について、基本的な問題がある。


多くは、特に日本では腸内細菌叢が影響しているとして、糞便の分析が行われている。


しかし、腸内を漂う細菌はある意味、旅客(パッセンジャー)に過ぎない可能性もある。


では、癌の背景にある粘膜に付着している細菌が影響しているのか?


これは、内視鏡で生検しなければ検出できない。


いや、癌そのものに増加している細菌が影響しているのか?


というのは、この3つの細菌群が、同じではないということがわかってきたのだ。



大腸癌



論理的にいうと、


腸内の腸内細菌叢は、発癌を誘発する大腸粘膜の基礎的異常を誘発し、


それによって有害な細菌が大腸粘膜に付着する(定着する)。


そして、発癌すると癌自体が発育や転移を起こしやすい細菌を自分の表面に増加させる。


という感じではなかろうか?


とにかく、癌は乳酸を作り出す菌が大好きなのだ。


まあ、今回の話を理解しないと、


宇野コラムは理解できないかもしれない。