宇野良治
昨日、厚生労働省の会議で、
コロナ感染者数の全数把握をやめる検討が話し合われました。
確かに、コロナ感染者数の全数把握は手間がかかるでしょう。
でも、世界最高の感染者数を記録し、今や、米国の2倍近く感染者数が多く、
毎日200人以上死亡しているという日本。

この状況のなかで、
つまり、地球で最も感染している日本で、
「感染者が多く手間がかかるので、数えるのをやめました」
というのは、
全世界に、
日本の無能をさらけ出すだけでなく、
世界基準を無視し、各国との比較ができないように現実から逃げるように思われるのは、
歴史的国辱ではないか?
このコロナは、人類の歴史に残る出来事になるに違いない。
もし、今、日本が現実から逃げれば、将来、歴史の教科書に次のように書かれるでしょう。
「世界最大感染国となった日本は2022年、全ての感染者を数えることをやめたため、
どれだけの感染者数が実際にあったのか、不明となりました。」
こういうことが、
日本の敗戦だと私は言っているのです。
ただ、
定点観察による推定全感染者数 ≒ 従来の全数把握数
であるという確かな数学的エビデンスがあれば、言い訳が成り立つかもしれません。
つまり、
定点観察と全数把握数が近似するという科学的実証が必要です。
そのエビデンスがない状況で、なんだかわからない、地域だけの経時的比較で、、
世界各国と比較できない基準にすべきではないと私は思います。
一定地域だけの観察は、流動的な人口環境では正しく評価できないし、
実際に、現在、増減の地域差があるので、定点で全体を代表できない。
感染が急増している自治体の首長が泣きそうな顔をして、
国に対し、「全数把握はやめて下さい!」という気持ちはわからにでもないが、
それらの地域は感染が少なかった頃は驕って「わが県で感染が少ないのは・・・」
と、あたかも自分たちの政策が優れていると言っていたのではないのか?
そもそも、感染報告の書類がいかにも行政的で面倒くさい。
実際に、感染者報告の書類をみると、
まるで、後々、研究論文でも書こうとしているかのように記載する項目が多いのです。
やめてしまう検討する意味しかないのであれば、
こんな無駄な報告書はいりません。

全数をやめたいというのでわれば、
不要なチェック項目は減らせばいいでしょう。
どうせ、後に、っ複数の項目を集計するようなことをする気がないのであれば、
報告書に関して、厚生労働省は見直すべきです。
最低限必要なのは、
指名住所(重複提出チェックのため)
年齢(10歳区切り)、チェックのみ
性差、チェックのみ
重症度(無、軽、中、重)チェックのみ
これだけでいいでしょう。
PCRか抗原検査かもいらないでしょう。
基礎疾患の有無もいりません。
事ここに至っては、ワクチン接種の有無のチェックは不要でしょう。

ということで、加藤厚生労働大臣に提言します。
1.世界一感染者が多い日本で、全数把握を定点観察にするべきという意見があることについて、
日本国が勝手に決めていいのかについてWHOに意見を聞くべきです。
2.定点観察による推定感染者数が、実際の感染者数と沿うように評価できるのかについて、
京都大学の西村教授などの疫学統計の専門家の意見を聞くべきです。
