日本低フォドマップ食推進会
会長 宇野良治、医師、医学博士
以前に、宇野コラムで掲載し、その後、有料サイトで公開していた記事を
タイトルを変えて、
再掲載します。
今後も、過去の有料記事を再掲載する予定尾です。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2015/09/05
2014年、オーストラリアから、飲み物と大腸癌の関係を調べるために、
854人の大腸ガン患者と、948人のコントロールを比較した結果が報告された。
紅茶、
ミルクティー、
緑茶、
ハーブティー、
ホットコーヒー、
アイスコーヒー、
無カフェインコーヒー、
ミルク(牛乳)
以上の摂取量と大腸がんの関係を調べたものである。
論文:Journal of Epidemiolog. Vol. 24(2014)No. 2、P 146-153
その結果、
紅茶:大腸癌と関係なし
ミルクティー:大腸癌と関係なし
緑茶:大腸癌と関係なし
ハーブティー:S状結腸から下行結腸の癌を減少させる
ホットコーヒー:S状結腸から下行結腸の癌が増える
アイスコーヒー:直腸癌が増える
無カフェインコーヒー:大腸癌と関係なし
ミルク(牛乳):大腸癌と関係なし
という結果であった。
(関係なしとは、予防もしないし、増加もしないということである)
ホットでもアイスでもカフェインを含んだコーヒーは大腸癌のリスクが上がる。そのなかでも、アイスコーヒーと直腸癌の関係が統計学的に最も強く関連していた。
これについて、著者らはオーストラリアではアイスコーヒーを飲む場合に、ミルクと砂糖を入れる習慣があり、ミルクと大腸癌の関係がないことと、アイスコーヒーではホットコーヒーの場合よりも、糖を沢山入れることから、糖が直腸癌を増やす原因ではないかと考察している。(2011年に、糖の摂取量が増えると直腸癌が増加するという報告がされている)
ハーブティーがS状結腸から下行結腸という大腸の一区域の大腸癌を予防する可能性があるが、論文では、調査したハーブティーは、ペパーミント、カモミール、ルイボス、ジンジャーと多様で、どの種類が有効なのかは不明であり、また、直接ハーブティーが癌を減らしたというよりは、ハーブティーを飲む人の健康志向が強く、アルコールや喫煙などの大腸癌のリスクが少ないのではないかと考察している。
牛乳や乳製品(ヨーグルトを含む)が直接的に大腸癌を予防しないことは世界の科学常識であるが、日本では業界の御用学者が有効性を唱えている。
BBCテレビで、「The men who made US fat」
という番組が放送された。ネットでも見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=iE-H__aIEFE
(注:削除されたようなので、以下の画面は貴重なものです。)
糖の摂取が米国の肥満の原因であることは、以前から指摘され、1977年にFDAが強力な規制をしようとしたが、業界の反発によって、規制されなかった。



(注:日本語字幕はCS放送のみ)
アメリカですら、そうなのであるから、日本では、今後、どんなに糖の危険性を示す研究報告があっても、国が糖を規制することはないであろう。
要るに、原発と同じで、大手の多くの企業(外食業界、ジャンクフード業界、輸入業界、飲料業界、菓子業界、販売業界など)や農業に打撃を与える規制を国が行えない事情が政治の世界にある。
同じように、CMが収入源のマスコミには全く期待できない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・