宇野良治、医師、医学博士
英語論文を書く時、
いろいろと説明した文章の後、それを簡潔にまとめて書く文章の接続詞として、
日本語の「つまり、」「そのため、」を英語にする時、
これまで私は、「Namely」をよく使っていた。
Namelyは、1950~1980年代の古い医学雑誌の論文でよく見かけたからだ。
しかし、なんとなく、口語的で、抵抗があった。
ということで、
最近は、「In the context」を使用している。
直訳では、「この文脈では」になるが、
論文では、
「結果的に」
「したがって」
「以上のように」
という感じに用いられるようだ。
https://m.facebook.com/igakuronbun/posts/546030378886535/
ちなみに、ofがつくと、「状況下」という意味になり、
「In the context of」は、「…の状況下で」という文脈で使用される。
たとえば、今日読んだ論文のタイトルは以下である。
Preventing SARS-CoV-2 Transmission in Health Care
Settings in the Context of the Omicron Variant
訳すと、
「オミクロン変異株の状況下での医療現場の新型コロナ感染予防」
となる。
話はそれるが、
この論文はハーバード大とスタンフォード大の所属の著者であるが、
昨年末に米国のマサチューセッツ州のある大規模病院に入院した一般患者(コロナ入院ではない)のうち、およそ1割が新型コロナ陽性であったように、無症状者の1割がウイルスを伝播させるため、入院時に全員検査を行い、陽性者を隔離しないと院内感染を生じるため、頻繁に検査を行う必要があると書いていた。
では、今の日本ではどうであろうか?
“In the context of” 症状があっても検査ができない状況では、
一般入院患者にコロナのPCRが全例に行われているとは、到底思えない。
“In the context”, すなわち、日本では今後も院内感染の危険が高いと言える。