日本低フォドマップ食推進会会長

宇野良治、医師、医学博士

 

 

202111月、英国から、
FODMAP食を開始した後の長期経過を経験している人々の状況を集計した結果が報告されました。

Dig Liver Dis. 2021 Nov;53(11):1404-1411.

The low FODMAP diet for IBS; A multicentre UK study assessing long term follow up

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34083153/

 

背景:低FODMAPダイエット(LFD)は、短期的に過敏性腸症候群(IBS)を管理するのに効果的です。この研究では、LFDが症状、栄養成分、社会化に及ぼす長期的な影響を評価しました。

 

方法:食事療法主導のLFDアドバイスを受けたIBS患者は、英国中の6つのセンターからの長期フォローアップ(LFDアドバイス後6か月以上)でアプローチされました。参加者は、胃腸の症状、アドヒアランス、栄養摂取量、食事の受容性、および食品関連の生活の質(QOL)を評価する質問票に回答しました。

 

結果:205人の参加者が研究を完了し、平均44ヶ月(37年)の追跡調査が行われました。長期のフォローアップで60%の個人に適切な症状の緩和が認められ、76%がLFDpLFD)の個人化段階にありました。平均栄養摂取量は、pLFDと習慣的な食事の個人間で差はなく、フルクタン摂取量に差はありませんでした(2.9 g / d2.9g / dp = 0.96)。 pLFDの個人の大多数(80%)は、特定の「無成分」製品を長期的に購入し、グルテンまたは小麦を含まない製品の購入が最も一般的(68%)でした。

 

結論:患者の大多数は長期的にpLFDをフォローしており、症状を管理するために大部分がグルテンまたは小麦を含まない製品を購入しています。

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よく読んでみると、pLFDとは、厳格ではないルーズな低FODMAP食を示しているようです。

その総FODMAP量は、1日17gなので、テキトーな「なんちゃって低フォドマップ食」です。

つまり、初期は厳格な低FODMAP食を行い、
ある程度、症状が改善したら、
多くの人は、大雑把な低フォドで、
ある程度症状を抑制しながら自己コントロールで生活しているということです。

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たぶん、それは、多くの人にとって低フォドマップ食のゴールなのでしょう。
そのような食事では、栄養学的な問題も起こりうるはずもなく、
実際、微量栄養素の摂取量に関して、pLFDの大多数の個人は、カリウムを除いて、推奨される微量栄養素の摂取量(葉酸、チアミン、リボフラビン、ビタミンC、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛)を満たしていました


このゆるい低FODMAP食であっても、
腹部の状態に応じて、グルテンフリーや小麦フリーの食品を購入しているようです。

私の場合も、

翌日が休日の日は、高フォドを無制限で摂取しています。

調子が悪くなると、思い出したかのように厳格な低フォドを行って調子を整えます。

つまり、これが、低フォドマップ食のゴールと考えています。