宇野

 

  人類にとって、敵と味方に分けるのは、原始的本能なのかもしれませんが、現在でもそのような理由で人々が争っています。敵と味方というには、宗教的にも善と悪、神と悪魔というように表現され、自分が善ならば、敵は悪人になります。先の戦争では、敵は悪人を通り越して「鬼畜」と表現されました。このように、善と悪に分けて、悪を退治しようというのは、童話の鬼退治にもあるように、きわめてわかりやすく、日本人のほとんどが、すんなりと受け入れられる構図です。そして、悪を退治するヒーローは、ウルトラマン、仮面ライダーのような子供の世界だけでなく、水戸黄門、暴れんぼう将軍のような時代劇、さらに、ハリウッド映画でも同じであり、日本人が大好きなものなのです。

  そのため、コレステロールもLDLのように悪玉とレッテルを貼られると、無条件で日本全国民から嫌われることになります。メタボが悪だ!となれば、全国民は肥満を悪として扱うようになります。しかし、実際は、肥満よりも痩せすぎのほうが死亡しやすく、LDLも低すぎる方が死にやすいのです。

特に、日本人では低LDLのほうが死亡しやすく、神奈川県の2万6000人のデータ分析では、LDLコレステロールが高いほど死亡しにくいという結果でした。

LDL

 

つまり、本来は、「高すぎず、低すぎず」というのが、あるべき指導であるにもかかわらず、「何か」のために、わざと、平均値より高いデータを抜き出し(低いと死亡するというデータを隠し?)、わざわざ、悪のレッテルを貼ってプロパガンダしているように思えてなりません。

その「何か」は何なのでしょうか?もし、莫大な利益が絡む、巨人が隠れているのであれば、追求することは危険なので、誰も追及しないのではないのでしょうか?

 

これと同じことは、悪玉菌、善玉菌にも言えることです。日本で言われている善玉菌は健常な成人には極少量しかないもので、腸管に優勢なのはネズミの話です。しかし、これも、明らかに地雷原です。


追記>

日本人は、LDLコレステロールが低いと死亡しやすいという上記のデータは、
2009年のデータであったが、
今年、2021年9月に愛媛大学から報告された愛媛県民約27000人(平均年齢64歳)でのデータでは、LDLコレステロールが高いほど死亡率が低かった。
(あまりの驚きで、何度も見直した)

(この研究では、心臓病や脳卒中などに限定された死亡ではなく、
あらゆる死亡の総数で検討された。)

LDL

Lipids Health Dis. 2021 Sep 12;20(1):105. doi: 10.1186/s12944-021-01533-6.

Low density lipoprotein cholesterol and all-cause mortality rate: findings from a study on Japanese community-dwelling persons

Ryuichi Kawamoto, Asuka Kikuchi, Taichi Akase, Daisuke Ninomiya, Teru Kumagi 

背景:低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)は、老化に関連する健康上の結果に独立して影響を与え、心血管疾患(CVD)で重要な役割を果たします。ただし、特に日本のコミュニティ人口の場合、すべての原因による死亡率に関する予測データは限られています。この研究では、LDL-Cが7年または10年の追跡調査に基づいて生存予後に関連しているかどうかを調べました。方法:参加者には、2002年(第1コホート)と2014年(第2コホート)に実施された野村コホート研究に参加し、その後も継続した1610人の男性(63±14歳)と2074人の女性(65±12歳)が含まれました。アップ期間(フォローアップ率:94.8および98.0%)。調整された相対リスク推定値は、基本的な住民登録を使用して、すべての原因による死亡率について取得されました。データは、募集時の年齢と研究終了時の年齢(死亡または打ち切りの年齢)の間の長さとして定義された時間変数、および性別、年齢、体を含む危険因子を用いたCox回帰によって分析されました。肥満度指数(BMI)、糖尿病の存在、脂質レベル、腎機能、血清尿酸値、血圧、および喫煙、飲酒、CVDの病歴。結果:3684人の参加者のうち、326人(8.8%)が死亡したことが確認された。これらのうち、180人が男性(全男性の11.2%)、146人が女性(全女性の7.0%)でした。より低いLDL-Cレベル、性別(男性)、高齢、18.5 kg / m2未満のBMI、および糖尿病の存在は、すべての原因による死亡率の重要な予測因子でした。LDL-Cレベルが144mg / dL以上の個人と比較して、すべての原因による死亡率の多変量調整ハザード比(および95%信頼区間)は、LDL-Cレベルが70 mg / dL未満の患者では2.54(1.58-4.07)、LDL-Cの患者では1.71(1.15-2.54)でした。レベルは70mg / dLから92mg / dLであり、LDL-Cレベルが93 mg / dLから143mg / dLの場合は1.21(0.87-1.68)です。この関連性は、男性(相互作用のP = 0.039)およびCKD(相互作用のP = 0.015)の参加者の間で特に有意でした。結論:LDL-Cレベルとすべての原因による死亡のリスクの間には反比例の関係があり、この関連性は統計的に有意です。この関連性は、男性(相互作用のP = 0.039)およびCKD(相互作用のP = 0.015)の参加者の間で特に有意でした。結論:LDL-Cレベルとすべての原因による死亡のリスクの間には反比例の関係があり、この関連性は統計的に有意です。この関連性は、男性(相互作用のP = 0.039)およびCKD(相互作用のP = 0.015)の参加者の間で特に有意でした。結論:LDL-Cレベルとすべての原因による死亡のリスクの間には反比例の関係があり、この関連性は統計的に有意です。