日本低FODMAP食推進会会長
宇野良治、医師、医学博士
やっと、ワクチン接種関連のワークも一段落して、
いよいよ、過敏性腸症候群と線維筋痛症の病態生理の論文の仕上げににとりかかっています。
ところが、読み直すたびに、
引っ掛かって、文献検索のドミノ倒しに陥り、
時間があっという間に過ぎてゆきます。
今月中には、札幌支部長にデータを送信したいと思っています。
一応、
とりあえず、
考察の図の原案が出来ました。
低フォドマップ食は、過敏性腸症候群の全てに有効ではなく、
有効率は6割から9割です。
なぜ、効果がない人が存在するのか?
このことを理解するには、
低フォドマップ食がガスの発生を抑制するために有効であるというのは、
間違いで、
「内臓過敏症」の発生を抑えるというのが正解だということにたどり着きます。
つまり、腸でガスを産生するのを抑制するだけでは、
100%の有効率になりません。
内臓過敏症を増強させる因子があれば、
どんなにガスの発生を抑えても、
低フォドマップ食は無効になります。
ということで、
以下のようになります。

また、これらの因子の複合で、
過敏性腸症候群を発症する可能性があることも示唆されます。
たとえば、アレルギーのある女性が、家に閉じこもって、ビタミンDが不足し、
毎日、お酒を飲みながら、ダイエットをするためにレジスタントスターチと野菜を食べて、
血糖が高いためにαGIを服用すれば、腹痛になる可能性が高いでしょう。