宇野
いよいよ、この季節になった。
おそろしい、
寒波襲来である。
私が病院勤務医をやめた理由でもある。
この季節になると、一斉に病院では冷房を入れる。
その冷房が私にとっては地獄の苦しみなのである。
このコロナ禍になって、
病院でない今の施設でも、
毎日、防護のビニールを着ているので、
汗をかき、その体に冷房があたると、凍ってしまう。
寒くて、手足がつりそうになりながら、家に帰り、
湯舟で温まり、さらに、暖房で30度の部屋で汗をかいて12時くらいに起きて、
着替えて、水分を摂取して、 また睡眠し、
朝3時に汗だくで起きて、シャワーを浴びてからでなければ、
勤務に行けない。
勤務では、動きのない事務的な仕事では、
冬のジャケットを着て、
膝掛けをして対応していたが、
それでも寒いため、
昨日、姫路駅前のマツモトキヨシでホッカイロを買って、
首に貼った。

今日の内視鏡でも、やはり首が寒く、
どうしようもないので、
看護師さんに隠れて、
45リットルのビニールのゴミ袋を三角に折り、さらに折りたたんで、
首に巻いた。
それは、とても良い方法で、首が暖かくなった。
でも、なんか、都合が悪いので、自分から話した。
「寒いんで、45リットルのゴミ袋を巻いています・・・」
「えっ、それって、ちゃんとしたのでなく、ゴミ袋ですか?」
看護師さんが笑った。
「私がゴミ袋を巻いているって言わないで。これ、とっても暖かいんだから・・」
ゴミ袋は暖かい。
特に、ゴミ服をに空気を少し入れて、ふんわりと巻くと、いい感じである。
お試しください。
そういえば、
私は、毎日、ネクタイをして通勤しているが、
これは、結構、暖かいのである。
今日はエンジ色のネクタイであった。
帰りに、誰もいない先頭車両の一番前の席に座った。
電車の行く先をみながら、帰るのであるが、
出発間際にどどどっと、ワイシャツの男子中学生が乗ってきて、
私の座席を取り囲んだ。
学校の制服なのか、全員、エンジ色のネクタイをしていた。
『私と同じではないか!』
なんだか、私自身も中学生の仲間のようであり、
顔を赤らめ、ちょっと、自分のネクタイを背広で隠した。