IBSの診断基準は世界共通のローマ診断基準があります。
これは10年おきにローマ財団の管轄下で学者達が選出され、10年間のIBSの研究について議論・検討され、IBSの診断基準が改定されてきました。
最も新しい基準は2016年のRome IVですが、腹部不快だけのケースが除外され、腹痛がなければIBSと診断されなくなりました。
つまり、以前よりも厳しい診断基準になったのですが、過去の研究結果と比較できないという重大な問題を生じています。
そのためか、現在の多くの研究報告でも、腹部不快も含むとした以前の診断基準のRome IIIが用いられています。
2006年1月から2020年4月までの4143件の研究から選抜された57件の研究の42万人以上のデータの分析では、Rome
IIIでは罹患率9.2%でしたがRome IVの罹患率は3.8%でした。
このことは、IBSの世界的権威者達がIBSにおいてメンタルによる腹部不快ではなく、内蔵過敏症について、
生理学的機序の解明を重要視していることを意味すると思っていました、
ところが、よく調べてみると、
一方、米国と欧州の罹患率の低下は同じ範囲にとどまっていました。
実は、Rome IIIでのIBSの診断基準で最も罹患率が高かった国は日本でした。
2013年の旭川医大の論文では日本の有病率はIBSの罹患率が21.9%と報告されましたが、
その罹患率はこれまでの世界の罹患率で最も高かったのです。
上の図は、そのデータで記されていますが、IBSが日本のメッカとなることに、
Rome基準を検討するRome財団で問題視された可能性があります。
日本の場合、腹部膨満による腹部不快感を有するRome IIIでのIBSが多いという報告が2013年にあり、
IBSの世界から日本を排除するために、
Rome IVで大きな改定があった可能性は、否定できません。
それに、日本が対抗するには、
Rome IVの診断基準で、勝負するしかないことを、
退官前の日本の当該教授様方へ提言します。
日本が、腹部膨満の症状が世界の国の中で、最も多いということに、
厚生労働省、消費者庁の当該部署は、前もってプロテクトの準備をすべきです。