なんだかんだ、
悩んでいます。
コロナのために、パート先のひとつがなくなり、
年収が減少し、研修医以下の収入で、生活が厳しくなりましたが、
時間があったので、ピロリ本を書くことが出来ました。
明日から、新しいパートが始まるので、
時間的余裕がなくなり、
新しい低フォドの本を書くことが難しくなりました。
でも、
やはり、毎日、朝2時に起きて、
あのころのように、
無理しようかと思っています。

はじめに
私が「低フォドマップ食」の商標取得を国から認可されたのが2015年である。同年、日本で初めての低フォドマップ食の本「過敏性腸症候群の新しい食事療法:低フォドマップ食」を販売し、普及版を2016年に出版した[1]。本を執筆しているうちに、何故、低フォドマップ食が腹痛を有する過敏性腸腸症候群(IBS)に有効なのかという疑問を生じた。便秘や下痢があっても必ずしも腹痛を生じない。また、ガスが増えたとしても必ずしも腹痛を生じない。さらにガスが多いと便秘になるのはなぜか?様々の疑問を生じたのである。それらを解明するために、これまで14編の低フォドマップ食に関連した英文論文を書き、海外の医学雑誌に掲載された。
2015年にはフォドマップのラクツロースを服用して増加するガスは大腸のみならず小腸でも増加することから、低フォドマップ食は小腸での異常発酵も抑制する可能性を示した[2]。その論文の要旨は2016年にヨーロッパの放射線学会のホームページでも公開された[3]。2016年は、若年者の大腸憩室発症が高フォドマップに関係していることを示し[4]、その論文の閲覧数は1万以上を超えた。2017年には、大腸の管腔に狭窄がある場合の管腔径と圧力の関係をベルヌーイの定理を応用して示した[5]。さらに、過敏性腸症候群(IBS)でのガスと症状の関係をベルヌーイの定理で説明した[6]。同年、ベルヌーイの定理による血流低下と腹痛の関係を記した[7]。2018年、さらにベルヌーイの定理を用いて、大腸の管腔の径によって大腸内の通過時間が変化すること、すなわち、大腸の太さによって便秘になるか下痢になるか決定することを記した[8]。同年、管腔の内径の差によって内圧の差を生み出し、腸管の虚血を生じることを示した[9]。さらに、自律神経による腸管血流量によって腹痛を生じる可能性を記した[10]。2019年、IBS症状のある人が乳酸菌やビフィズス菌などのいわゆる“善玉菌”を摂取することの危険性を記した[11]。さらに、IBSで低フォドマップ食を行う場合、食物繊維を制限すべきであると記した[12]。また、IBSが高フォドマップ食を摂取してから症状に至るまでのフローチャートを記した[13]。2020年、英国の低フォドマップ食の乳糖の制限量に問題があると記した[14]。2020年、低フォドマップ食が逆流性食道炎の治療食になることを示唆した[15]。
2019年には、低FODMAP食の普及が進んでいる英国から英語で「日本の低フォドマップ食マニュアル」という本を出版した。この間、世界中で低フォドマップ食に関する研究が進み、低フォドマップ食が有効となる理由、つまり、高フォドマップの食事が人体に悪影響を与え理由と過敏性腸症候群以外の疾患に与える影響が次第にわかってきた。そのため、新しい知見と考察を加えた新しい本を作成した。
1)宇野良治. 過敏性腸症候群の低フォドマップ食.
BCCKS、2016.
2)Uno Y. Pilot study on gas
patterns of irritable bowel syndrome and small intestinal bacterial overgrowth
following ingestion of lactulose. Open Journal of Gastroenterology
2015:5;155-160.
3) Uno Y. ヨーロッパ放射線学会の特別掲載
https://www.european-radiology.org/opinions/uno-2016/
4) Uno Y, van Velkinburgh
JC. Logical hypothesis: Low FODMAP diet to prevent diverticulitis. World J
Gastrointest Pharmacol Ther. Nov 6, 2016; 7(4): 503-512.
5) Uno Y. Management of
colon stents based on Bernoulli's principle.
Indian J Gastroenterol. 2017;36:69-74.
6) Uno Y. Enigma of
intestinal gas in irritable bowel syndrome. Am J Gastroenterol.
2017;112:1166-1167.
7) Uno Y. Low-FODMAP diet for exercise-induced gastrointestinal
syndrome. Aliment Pharmacol Ther. 2017. PMID: 29052863
8) Uno Y. Colonic transit time and pressure based on Bernoulli's
principle. Clin Exp Gastroenterol. 2018;11:153-163.
9) Uno Y. Radiation-induced enteropathy - how a low-FODMAP diet might
help. Scand J Gastroenterol. 2018;53:377-378.
10)Uno Y. irritable bowel syndrome-how a low-FODMAP diet or yoga might
help. Aliment Pharmacol Ther. 2018. PMID: 29314135
11)Uno Y. Risk of Probiotics: Functional gastrointestinal symptoms in
patients with inflammatory bowel disease. Clin Gastroenterol Hepatol.
2019;17:2382-2383.
12)Uno Y. Influence of dietary fiber in low FODMAP diet for irritable
bowel syndrome. Am J Gastroenterol. 2019;114:1553-1554.
13)Uno Y. Hypothesis: Mechanism of irritable bowel syndrome in
inflammatory bowel disease. Med Hypotheses. 2019 Nov;132:109324.
14)Uno Y. Why a low FODMAP diet was ineffective for IBS symptoms in
quiescent Crohn's disease. Gastroenterology. 2020;159:399.
15) Uno Y. GERD by colonic fermentation. Neurogastroenterol
Motil. 2020:e13772.