宇野
ピロリ菌除菌終了2日後から下痢を来し、その後9日目に死亡したケースが報告された。
Helicobacter pylori除菌療法後に発症した致死性劇症型Clostridioides
difficile腸炎の1例
70歳男性。ピロリ菌の3次除菌を2016年に受けた。
除菌終了2日後(第1病日):水溶性下痢と全身倦怠感。
第4病日:近位受診するも改善なし。
第7病日:再診後入院。白血球数増多を認め、敗血症疑い。
第8病日:日本医大へ転院。敗血症、多臓器不全、DICと診断された。劇症型C. difficile腸炎と診断し、抗生剤投与し壊死腸管を切除。
第9病日:死亡。
後日培養検査から, 毒素産生性C. difficileの分離を認めた。
これまでも、ピロリ菌除菌後のC.
difficile感染が報告されている、
胃癌予防のために、3次除菌まで行い、あっという間に亡くなったのである。
まことにお気の毒です。
無念を感じます。
謹んで、ご冥福を祈ります。

(by 宇野)
私の理論では、胃のpHが高い(3以上)ピロリ菌陽性者では、
新型コロナ感染で重症化すると推察されます。
しかし、
70歳以上で除菌を行っても、
胃の粘膜萎縮が十分に改善しないため、
胃癌発症抑制効果が十分に得られないばかりではなく、
胃のpHが3未満にならないため、新型コロナも胃で不活性化しません。
そのため、除菌はお勧めしません。
また、60歳以下で除菌した場合、pHが急激に低下すれば、逆流性食道炎を生じやすくなります。
そのため、胃酸産生抑制薬(PPIなど)を服用すれば、胃のpHが上昇し、
ウイルスは胃内に定着します。
以上から、
ピロリ菌陽性の40歳以上、
ピロリ菌除菌後の高齢者、
ピロリ菌除菌後にかかわらず、PPIを内服している人、
これらの人は、新型jコロナに感染すれば、重症化する危険が高いので、
お気を付けください。