宇野

 

「アライブ がん専門医のカルテ」をみたが、

腫瘍内科という地味でドラマチックでない医者を扱ったところが、

TVドラマとして、面白くない。

まず、ドキドキ感がなく、結局、外科の出番になって、

一件落着のような流れであるが、

医者としては、バカバカしいドラマである。

腫瘍内科の女医の夫が植物状態になったのが、

外科医の女医のせいであり、その関係でドラマの山場がくるのかもしれないが、少女マンガの心理にしか感じない。

 

ドクターXもそうであるが、

「全部切り取りました。もう大丈夫です」

と言うのは、全くの嘘で、

全部切り取った数か月後、全身転移して1年で亡くなることも多い。

私の姉も、大腸癌、転移リンパ節、肝転移すべて綺麗に手術で切り取った。

しかし、1mm以下の目には見えない癌細胞の転移があちこちにあったためか、

その後、抗癌剤治療を行っても、全身転移が進行し、涙を流し、叫びながら死んでいった。


私の姉のように、本当に悪性度強い癌の患者の場合は、肉眼的に全部切り取っても、

やがて、確実に死ぬのである。



「私失敗しないので」


と言うのは、


「手術で目に見える癌は全て切除する」


というだけで、


「癌で死なせない」という意味ではないのである。


「私失敗しないので」

というのは、その場しのぎの、ハッタリにすぎないのである。


つまり、

ドクターXが手術した癌患者は、
1年後には、ほとんど死んでいるというのが、

医療現場の常識であろう。

 

そして、最も、「どうなのか?」と思うのが腫瘍内科だと、私は思っている。

 

「効果があるとするならば、なぜ、永遠に治験薬があるのか?」

 

南木佳士の「ダイヤモンドダスト」の頃から、あまり変わっていないように思うのである。

 

だから、その場しのぎの言い分けだらけの医療ドラマをみると、

呼吸が苦しくなる。