宇野
医学の最前線の進歩の妨害は、大変に著名な大先生がその領域の権威者で、強い信念を持ち、その信念を文章や講演で繰り返し強い口調で公言し、もちろん、自分の誤りを意識せず、この大先生に背くことが大変に難しい状況で生じる(医学を変えた発見の物語,著:Julius H Comre Jr, 訳:諏訪邦夫,中外医学社,2001)。
日本の医学界においても、権威者に対する忖度が大いにある。逆に、そのような権威者が退官し、影響力がなくなった時に、昨日までの常識が、全くの非常識になることはよくある。しかし、そのような権威者が老衰して他界し、最前線の医学での影響が消失しても、商業的、経済的利益が残存している場合は、権威者の死後にかかわらず、通説的概念として引き継がれ、偽医学と言われても、インチキと言われようと、ただ、利益のためにプロパガンダされてゆく。
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