宇野
私が、数年前に主張し、狂人扱いされたことを、
今、多くの医師達が言い始めました。
週刊現代:2019年、6月15日号


今まで言えなかったことが、
一人が言うと、次々に言い出すのは、
「はだかの王様」のようです。
しかし、まだ、正確に伝えられていません。
「ピロリ菌除菌で胃癌が減少してきている」
と書かれていますが、
その効果は、ほとんどない可能性があるという事です。
日本での胃癌罹患数は、全く減少していません。

胃癌による死亡に関しては、
年齢調整死亡率で議論しなければなりませんが、
それは、以下です。

2013年からのピロリ菌除菌の保険適応拡大後も有意な低下は認めません。
緩やかに低下しているのは、
ピロリ菌感染率の自然低下の影響が考えられます。
PPIを、除菌後に服用すれば、認知症や骨粗しょう症だけではなく、
胃癌のリスクが高くなります(HR=2.44)
Cheung KS, eet al. Long-term proton pump inhibitors and risk of gastric cancer development after treatment for Helicobacter pylori: a population-based study. Gut. 2018 Jan;67(1):28-35.
この論文は、昨年、
世界中にインパクトを与えた世界第2位(消化器分野)の論文にランキング(NEJM)されましたが、
日本では、知らない医師が多く、
日本では、実際に除菌後にもどんどんPPIが投与されています。
週間現代の言葉を利用すると、
「あちらも、こちらも立たず」
ということになります。
<引用・参考文献>
Uno Y.
Prevention of gastric cancer by Helicobacter pylori eradication: A review from Japan.
Cancer Med. 2019 May 23. doi: 10.1002/cam4.2277. [Epub ahead of print] Review
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