宇野


私の執筆も、いよいよ、本丸に向かっています。


日本では、ピロリ菌がいない人が増加し、 

将来的にはほとんどの日本人が陰性になります。


経鼻内視鏡をしていて感じるのは、

ピロリ菌のいない人に花粉症が多いということです。

やはり、ピロリ菌は、アレルギーの発症を抑制していたのだと実感します。

今回取り上げるのは、ピロリ菌がいない人に、クローン病が多いという疫学研究結果です。

Shah A, Talley NJ, Walker M, Koloski N, Morrison M, Burger D, Andrews JM, McGuckin M, Jones M, Holtmann G.
Is There a Link Between H. Pylori and the Epidemiology of Crohn's Disease?
Dig Dis Sci. 2017 Sep;62(9):2472-2480.


ピロリ菌を失った集団はクローン病の発症を2倍に増加させるようです。

さて、そのクローン病は、FODMAPのなかでも、

乳糖と果糖との関係が深いことも示唆されています。

それらは、摂取後1から2時間で発酵するため、

小腸に与える影響が強いのです。

そして、小腸内菌増殖症:SIBOはクローン病の発症に関与しています。


さらに、やっかいなことに、

ピロリ菌のいない人ではセリアック病が増加します。

セリアック病は、小麦グルテンの免疫反応が関与しているので、

グルテンを含まないグルテンフリー食が有効です。



以上から、

ピロリ菌のいない人は、乳糖、果糖、小麦を控えること、

つまり、低FODMAP食にすることが健康を保つために有効であろう、

特に、今の子供達は、ピロリ菌がいない子が90%以上なので、

親は、乳糖、果糖、小麦に注意すべきである、


というのが、今日の主張です。