宇野


私は、20年以上、米国消化器内視鏡学会 の国際メンバーであり、

過去に2度、その学会の賞を受賞したことがある。

その学会の機関雑誌であるGastrointestinal Endoscopyには、

何度も私の書いた論文が掲載された。

しかし、最近は、論文を投稿していない。

ところが、

2年前から、何度も

「潰瘍性大腸炎とクローン病の特集を予定しているので、論文を書いて欲しい」

というメールが来ていた。

しかし、最近、大腸内視鏡検査をしていないので、

無視していた。

ところが、昨日、また、メールが来て、

「内視鏡に関して記述する必要はなく、内視鏡医の診療のためになることを書いてください」

という、文章が加わっていた。

さらに、

これまで、7度の依頼のメールが来て、

その度に、論文提出期限が延びていることに気が付いたのである。

さすがに、心が動いた。

彼ら?(誰かはわからないが)は、私の論文を待っていると感じた。

そこで、

潰瘍性大腸炎とクローン病の食事療法について、

私にしか書けない論文を書こうかと思った。

しかし、世界的学会のジャーナルのレベルに達することが出来るか?

と、思い、3300以上の論文を今月中にチェックすることにした。

その結果、高レベルの論文が書けそうと判断した際に、請負う事とした。

そして、調査しているうちに、

驚くべきことがわかった。


最終的に、FODMAPに導こうと思っていたのであるが、

なんと、

最初に、グルテンフリーが潰瘍性大腸炎にいいと報告されたのは、1955年であった。

「オイ、オイ」である。

さらに、

最初に、潰瘍性大腸炎にミルク(牛乳)が良くないと疑われたのは、1926年であった。

「オイ、オイ、オイ」である。



じゃあ、低FODMAP食が潰瘍性大腸炎に有効だというのは、

半世紀前から、わかっていたんじゃないのか?

じわじわと、怒りを感じてきたのである。



結果として、米国の学会の要請に答えることが出来ないとしても、

これは、勉強し、私なりに、まとめねばなければならない事だと思った。




私の額にある「やる気スイッチ」が入ったのである。





https://www.youtube.com/watch?v=iQhRmQWwDYs