ミラノから、セリアック病ではグルテンフリー食だけでは腹部症状が改善せず、

低フォドマップ食が必要であることが報告された。

 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E#/media/File:Milano_Duomo_1.jpg





なぜ、グルテンフリーだけではセリアック病の症状が改善しないのか?

 

Roncoroni L, Elli L, Doneda L, et al. A Retrospective Study on Dietary FODMAP Intake in Celiac Patients Following a Gluten-Free Diet. Nutrients. 2018 Nov 15;10(11). pii: E1769.

 

セリアック病は、小麦に含まれる蛋白質であるグルテンが小腸粘膜で不利益な免疫反応を引き起こし、小腸粘膜の萎縮を引き起こす。慢性の下痢や腹部膨満、小児では成長障害を来す。治療はグルテンを排除したグルテンフリー食である。

 しかし、セリアック病では、グルテンフリー食だけで腹部症状が軽快しないことも少なくない。まず、著者らは、年齢や性差のマッチした健常者と比して、セリアック病では、過敏性腸症候群が2倍多いことを明らかにした。(この研究での過敏性腸症候群の診断基準はRome IVであったので、腹痛を必須とする)

 そして、過敏性腸症候群が多い理由について食事内容の差を調査した。その結果、調査したセリアック病では小麦の摂取はほとんどないにもかかわらず、高FODMAPの果物ジュースの摂取が多いことを見出した。以上から、著者らは、セリアック病の症状をより改善させるためには、小麦のグルテンのみだけではなく、低FODMAP食が有効である可能性を示唆した。