告知!低フォドマップ食と食物アレルギー

 

Yoshiharu Uno, MD, PhD


こくち


アレルギーは、食品のタンパク質に反応する有害病態であり、わずかの量でも死亡することがあります。そのため、アレルギーの成分を含んだ食品は摂取できません。アレルギー物質排除食品でなければなりません。

 

一方、FODMAPは、タンパク質ではなく、炭水化物(糖質)による有害病態を引き起こします。その予防のために低フォドマップ食が有効です。多くの低フォドマップ食には、アレルギー成分が含まれている可能性があります。つまり、アレルギー対応食品ではありません。

 

私が、最も懸念しているのは、古代小麦です。それは、現在、広く流通している小麦と違うかもしれませんが、小麦アレルギーで原因となる物質は除去されていません。小麦アレルギーは小麦そのものだけのアレルギーではなく、小麦に含まれている成分に対するアレルギーです。ですから、「小麦」という名前でなくとも、小麦アレルギーの人は、同じような成分の入った、他の麦でも、アレルギーを引き起こし、死に至る可能性があります。

日本低フォドマップ食推進会では、古代小麦のスペルト小麦についてチャレンジ期からの開始を推奨していますが、小麦アレルギーの人への適応はありません。

スペルト小麦:小麦アレルギーでは禁止

 

また、同じ容器や器具を使用している場合は、麦ではない米粉の食品であっても、「小麦アレルギーでも食べられます」など、表示してはいけません。

 

小麦粉と同じ容器、器具:小麦アレルギーでは禁止

 

米粉食品:小麦粉と同じ容器、器具の使用では、小麦アレルギーには禁止

私が、低フォドマップ食に期待するのは、アレルギーではない人に対する、アレルギー発症予防作用です。高FODMAPでは、肥満細胞(マストセル)を活性化させます。逆に、低フォドマップ食は、肥満細胞の増加を抑制します。最近、日本で成人の食物アレルギーが増加してきていますが、低フォドマップ食は、アレルギーではなかった人での、新たな成人の食物アレルギーの発症を抑制できる可能性がありますが、食物アレルギーそのものを治すことはできません。

 

BBCニュースで、テイクアウト食でアレルギーを引き起こし、死亡した15歳の少女の責任について、アレルギーを無視して食を提供した店の2人が有罪となったことが報道されました。被害者の親は、不十分な知識で、食事を提供することに対して怒りを覚えると語っています。

https://www.bbc.com/news/uk-england-45994891