IBSと体外式超音波検査

 

<コメント>

はじめまして。
私は、超音波検査の仕事をしている医療関係者です。
私自身、長年、ガス、下痢型の過敏性腸症候群と思われる症状があり
色々な薬、サプリを飲んでも改善せず、2ヶ月に前フォドマップを知り、実践しています。

フォドマップを始めて、自分の消化管、患者さんの消化管を観察していると
宇野先生のコラムや書籍の話に通じる所見が多々見られ
そのことをお伝えしたくコメントいたしました。

まず、この英文に関して(英語は得意ではないので、解釈違いがあるかもしれませんが・・・)
つい最近胃を観察していて気付いたことがあります。

私は胃下垂があります。何年か前に胃バリウム検査で指摘されています。
2カ月前(フォドマップを始めたころ)に座位でエコーしたところ、胃の下端が臍の足側、子宮のすぐ上にありました。

最近は、胃の下端が左下腹部、臍の高さから足側の下にありました。
胃の中に何も入ってない状態が増え、また前庭部の固有筋層が厚く見えるようになり胃下垂が改善している?と思いました。

先週の金曜朝からおなかが張っていたので(思い当たる食材は前日に食べた食物繊維が多い芋系だと思います)
昼食後3時間で胃を観察したところ、まだ胃の中に食物残渣が多量にあり、胃があまり動いてない状態で胃壁は伸び、前庭部の固有筋層も薄く伸びてました。
十二指腸球部?下降部には、わずかにガスが流れているのが観察できました。
胃の下端は臍の真下4センチ下くらい。子宮からは以前より離れていました。
昼食はいつもと同じ、低フォドマップ食でした。

食後4時間後にもう一度観察したら、食物残差は減り胃は活発に動いていました。
特に前庭部の固有筋層が厚くなり活発に動いており、胃の下端は左下腹部(臍の高さから4センチほど下)になっていました。

低フォトマップを始めたころ、食後30分から一時間すると腹部のゴロゴロ、ガスの発生や胃もたれ、胃の痛みがあったのですが最近は減りました。
それと低フォドマップを始めた頃に不思議に感じた事、おなかは張るのですがガスが出てこない。
それまで大腸の中をガスが動きはじめると止める事ができず、ガスと細い便がずっと出るような状態でした。

ビタミンB1のコラムを読んで、これだと思いました。
豚肉、魚、を食べる日が増えています。
フォドマップを始めて平滑筋でできている胃の前庭部、幽門括約筋、回腸末端、内肛門括約筋など機能が回復している?
胃下垂は平滑筋、とくに前庭部?幽門部の固有筋層が伸びていたのが原因なのかと
腹筋しても治りませんでしたから・・・
また、今回の胃の動きを見て、十二指腸が消化できる状態になってから幽門が開く胃から食べ物が送り出さる正常の機能に戻っているのではと。
今回は、前日高フォドを食べたため、胃での消化時間が遅れてるのではと思いました。
遅れている原因は血流でしょうか?朝から寒気がしていました。
腸の調子が悪いと寒気、冷えが来ることが最近分かりました。それも随分と回復しています。
実際、便秘気味でした。

他にも色々と気付いたことがあります。
横行結腸拡張と便秘の件
下降結腸収縮の件
小腸ガス
など、他にも先生の話と同様のエコー所見がみられますが、
超音波の書籍、論文などでは見かけないので、あまり知られてない、もしくはエコー上は気にしていない?超音波所見なのかと思います。

私の主観や想像が多々入っており、時間、食事など比較が不十分な点もあるのですが、私はフォドマップの有効性を実感しており、
日本でのフォドマップ第一人者の宇野先生にまずはお伝えしたいと思いました。

私、九州の○○市の○○で臨床検査技師をしております。
○○○と申します。
臨床検査技師歴は○0年、超音波検査は○0年ほどになります。
過敏性腸症候群はまる○0年ほど。。
最近は、ガスと、緊張時の水様便がひどくなり、仕事にも支障がでてきたときにフォドマップと出会い、劇的に改善しています。
周りの臨床検査技師にはなんとなく伝えていますが、なにぶん恥ずかしい病気なもので詳しくは言っていません。
医療関係者でさえも、私の以前までは精神的なものと思っています。

今は、他の技師にも消化管の所見を伝え、フォドマップから得た知識が役立っています。臨床にはなかなか役立ちませんが・・・
九州支部長さんからご連絡をしていたえだいていたと聞いています。
エコー検査にご興味いただけたら、ご連絡いただけると嬉しいです。

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<宇野のコメント>

示唆に富んだ内容です。感謝します。

体外式超音波検査による腸管疾患の研究は、弘前大学の須藤医師によって研究されたことがあり、その知識は私にもあります。残念ながら、当時は、腸管壁の異常構造についての研究でした。そして、IBSについては、腸管の直径に関する研究が2011年に川崎医科大学から報告されています。

<文献>楠裕明ら. 体外式超音波を用いたPost-infectious IBSと明らかな炎症の既往のないIBSにおける大腸内便分布の検討. Japn J Psychosom Med 2011;51;317-322.

 

しかし、超音波検査の有用性は、リアルタイムで腸の動きを動的に観察できることにあると思います。超音波画像を3Dにすると、正確な形態変化をCTMRI以上に精密に描出できるでしょう。そして、重要なのは、胃の動きによって大腸が動くのか?あるいは、ある程度小腸へ移動してから、その流れによって大腸の動くのか?の問題です。私は、胃―結腸反射などは、あるかもしれないが、どちらかといえば、「ない」と思っています。つまり、現在の生理学の教科書は間違っていると思っています。

小腸のガスについては、SIBOの世界最高権威者のピメンテル先生も興味があるようで、小腸ガスが多いと、ベルニューイの式からSIBOでも便秘になるという私の理論を彼から採用していただいています。

たぶん、これまでの経験から、このコラムでアップした内容は、自分で考える能力のない無能な医師に盗用されます。しかし、それはしかたないとして、あえて、書きますが、IBSでの腸の動きについて、どんどん発表してほしいと思います。もし必要であれば、私は研究のサポートをいたします。

まず、最初の研究として、次の論文を読んでください。

Crade M, Pham V. Ultrasound versus computed tomography for acute pelvic conditions in the female patient. J Ultrasound Med. 2010 May;29(5):868.

 

この研究での問題は、IBSでは筋層が厚くなると結論しているが、「同時に管腔内径も縮小化する」という事実が述べられていないことにあります。

つまり、IBSでは、筋層の厚さと内径の大きさが半比例すると導くことができれば、新しいエビデンスになります。また、腸管動脈の血流とそれらの関係までわかれば、英文の医学雑誌に掲載されるレベルになると思われます。

IBSの解明のために、がんばってください。応援いたします。

なお、このコラムの英文の多くは、(わざと)間違っているのですが、雰囲気だけ伝わればいいと思って書いています。
PS: 九州支部長、ありがとう!