何のための宇野コラムか?
宇野良治
総単語数およそ6万の英語の本の下書きが終了した。それは、はじめ、日本語の低FODMAPの本の英訳であったが、半分以上内容を書き換えて、さらに2015年以降の研究を全て入れた。大改訂版である。現在、英国へ英文校正を依頼している状況で、それが帰ってくるまで睡眠時間が取れるようになった。その間、1日3時間睡眠が続き、それが結構長かったためか、自分の中でいろいろ変わったように感じている。特に、宇野コラムの記事も書きたくなくなった。何のために、これまで書いてきたのか?それは、思い残すことがないために遺書のようなものであったが、今回の本にすべて入れた。つまり、もう書くことはない、もう、思い残すことはないと感じたのである。このコラムで書いても、いいように利用されるので、きちんと著作権の厳しい英国出版社からの出版だけにして、その内容を、わざわざ、ここで書こうとは思わなくなったのである。私の言っていた「世のため、人のため」というのは嘘だと自覚した。つまり、それは偽善である。医者の言う美談も信用しない。医療は金と偽善の上に成り立っているだけだ。そう、思うようになって、宇野コラムを書けなくなった。だから、今後も、個人的な相談には答えない。ただ、この宇野コラムは、遺書だけではなく、「嘘や偽りに対しての怒り」を示す場でもあった。その感情は消えない。ということで、結局、少し、今回の本の内容を示すこと
この図は、昔、「便秘のバイブル」で記載したものを改定したものであるが、今回の本に挿入した。いわゆるインチキ医学の歴史である。
それが、もし正しいとしても、流れはインチキなのである。
では、低FODMAP食はどうか?その路線ではないことを、明確にする必要がある。
それが、インチキではないと主張するためには以下の質問に答えねばならない。
●なぜIBSに便秘タイプと下痢タイプ、さらには交替タイプがあるのですか?
●食事後にIBSが症状を発現するのはなぜですか?
●高FODMAP食がIBSの症状を引き起こすのはなぜですか?
●大量の大腸ガスがあっても、腹痛がない人がなぜ存在するのですか?
●結腸ガスがなくても腹痛を生じるIBS患者はなぜ存在するのですか?
●長時間の激しい運動でIBS症状が起こるのはなぜですか?
●IBSで虚血を生じる機序を説明できますか?
●IBS症状を放置していてもいいのですか?
●高FODMAP食で腹部症状以外の懸念がありますか?
●高FODMAP食を食べ続ければどうなりますか?
以上を説明できなければ、低FODMAP食は、妄想的インチキ医学と同等である。
そのため、以上のすべてを網羅するフローチャートを作成したが、それについては、ここでは記さない。
そして、本を書いているうちに、2016年のRomeIVで、腹痛がなければ、IBSとしないという厳しい診断基準に変わった意味がわかってきた。IBSの国際的知識集団は、高い塀を作って、それを超えることを願っているのだと思った。その塀は、インチキ医学との壁である。そして、それを超えることができたと私は思っている。

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