Uno


先日、入院している母の要介護度の見直しが行われました。

母は、息子の私を誰か、わかりません。

私は誰ですか?と聞いたところ、

母の兄の名前を言いました。

その叔父は、20年以上前に死んでいます。

入院するまで、我慢して、一所懸命、一緒に暮らして、介護をしてきましたが、

その息子が誰かわからないのです。

その時、本当に、心に穴が空きました。

すでに、ほとんど寝たきりですが、

言語療法によって、以前よりも、はっきりと話せるようになり、

それは、ある意味、とても残酷な結果をもたらします。

あまり話せない時は、認知症を認識することが少ないわけですが、

話せるようになると、認知症が明らかになります。

ずっと母の病床の向いの老人は同じ人ですが、

昨日の夜に社長が向いのベッドに運ばれて、みんなで大騒ぎをして、眠れなかったと、

まるで、本当のことのように話しました。

「あの会社はどうなるんだろうね」

母は別の世界で生きているように感じました。

「あなたの会社は?大丈夫?」

と、私に聞きました。

私が医者であることも、母にはわからなくなってしましました。

しかし、驚くことに、100引く7を、「93」と答えたのです。

そして、驚くことに、93引く7を「86」と答えたのです。

そう、計算だけは、出来るのです。

それ以外は間違っている。

だから、認知症がはっきりせず、

これまで我々は、家で苦労してきたのです。



今日、

「要介護度5」の通知が来ました。


客観的に、「そうでしょう」と思いました。