宇野

 

 

話は、随分昔のこと。

高校時代に、よくオナラをする陽気な友人がいました。彼は常に、「屁、出る」と笑いながらオナラをしていました。心のどこかで軽蔑しながらも羨ましいと思いました。私は、人前でオナラができなかったからです。それは、後々結婚して、子供が生まれ、無意識にオナラをする子供にも『自由でいいな』と思ったほどでした。

若い頃、彼女と一緒にいることのできる時間は、およそ4時間でした。それ以上一緒にいると、お腹が痛くなるのでした。5時間たつと、「青春の愛」をはるかに越えるほどの痛みを生じ、それは、背中にまで広がり、話すこともできなくなる痛みでした。最も辛かったのは、一緒に朝までいる時で、決まって同じ時間から腹痛を生じ、死すら感じ、何かの重大な病気、あるいは何らかの呪?いや、彼女と一緒にいるのが(無意識に)ストレスなのか?などと思い、起き上がると少し楽なので、横になっては、冷や汗をかいて、何度も起き上がり、スヤスヤ寝ている彼女を見つめている眼は冷めていました。きっと、それはオナラを我慢していたための腸管拡張の症状だと今では理解できます。しかし、その理由がわからなかったので、だんだんと、彼女と会うことが辛くなり、「あのね、ホントのことを言うと、一緒にいれる時間は4時間が限界なんだ」と言ったのです。彼女は、それをどう受け取っていいかわからず、その後、二人の間に見えない亀裂が入りました。そして、「私とは、4時間しか一緒にいれないって言ったわよね、ひどすぎる」と泣かれても、「いや、頑張れば、5時間は大丈夫かもしれない」と言ったのでした。「どうして?」「ストレス?かもしれない」「ひどい。。。」
その後、次第に会わなくなりました。しかし、私の心の奥底で、必ず来る腹痛から解放されたという安堵感を覚えたのは事実でした。

 

確かに、あの頃、二人で会って食べていたものは、まぎれもなく、高FODMAPでした。
そして、腹痛を生じる時間は、まぎれもなく、発酵後のガス増加の時間帯でした。
そして、私の症状は、まぎれもなく、IBSでした。