2018年2月16日
日本低FODMAP食推進会声明
代表:宇野
1.低FODMAP食の導入期間は最低でも4週間
日本低FODMAP食推進会は、
日本で商標登録された「低フォドマップ食」の元に、
世界のなかでも厳しい基準を示してきました。
米国の栄養士の本では、導入期3週間でいい、というものもありますが、
その理由については、医学的根拠が示されていません。
これまでの世界の研究では、8週間という基準がありますが、
私は、日本で厳格に行った場合には、4から6週間とすべきとしました。
確かに、1週、2週目でも症状が軽快する可能性はありますが、
原理上、理論上、少なくとも、一か月は、導入期を継続する事を前提としています。
2.腸管が拡張している場合には、短期間の効果は得られない
長年の便秘で、腸管の動きが悪い状況で、食物繊維を大量に摂取して、
その結果、腸管が拡張している状況では、低FODMAP食を行っても、排便が得られない、
あるいは、
悪化する場合があります。
これまでの過敏性腸症候群の診断基準では、
腹痛がなくとも腹部不快の便秘も含まれていましたが、
最近の診断基準では腹痛があることが前提になりました。
この診断基準では、低FODMAP食は、腹痛の改善には有効です。
なぜなら、腹痛とガスが関係しており、低FODMAP食はガスを少なくするためです。
しかし、拡張した腸管では、低FODMAP食でガスを少なくしても腸管内の速度は増加しません。
低FODMAP食でガスを少なくしながら、腸管の水分量を増加させる必要があります。
そのため、腸管が拡張してしまっている場合では、
低FODMAP食と、酸化マグネシウムの併用が有効です。
この場合、腸管拡張が次第に改善してゆくにつれて、
酸化マグネシウムがなくとも排便回数が増加してゆきます。
それには、1年以上かかる場合もあります。
3.腸内酸化によって右側結腸が麻痺するのは誤り
このことについては、類似した内容について、
以前にこのコラムでも書いたことがあり、また、私の著書にも書いていますが、
去年から、それは結果であって、原因ではないと、私は考えています。
そもそも、腸が動かなくなるのではなく、腸内の便が運ばれにくいということです。
腸が動いても、ぶるぶる震えているだけでは何も意味はありません。
腸内の便が動かなくなるのは、腸の幅が大きくなるためであり、
ガスによって、腸の幅が広がった状態では、
流動力学的に、便が動かなくなります。
つまり、ガスによって、腸の径が増加するために便通が悪くなると結論しました。
その論文は、英語ですが、インパクトファクターのある国際雑誌に、もうすぐ、公開されます。
ですから、発酵によって酸性となるのは、間接的な所見であって、
それが原因ではないということです。
4.欧米で可としている食品でも、日本では不可のことがある
これについて、九州支部長を筆頭として、我々は、大いに研究してきましたが、
今回、ショコラのネネが怒ったのは、この件です。
日本での食品には、
欧米では添加されていない高FODMAPが混入されていることが少なくないのです。
今回の、週刊女性の低FODMAP食の記事について、
我々の見解とは、異なる食材・食品の判断がありました。
ショコラのネネの記事は以下です。
続・ショコラのネネのキッチンダイアリー
2018年02月16日
混乱を招く、一部の低フォドマップ食情報について
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/7173801.html
以上ですが、私が、商標を取得したのは、
誤った情報、とくに、安易なすり替え、きちんと理解していない自称専門家によって、
低FODMAP食を「いい加減な食事療法」に貶められないためでした。
低FODMAP食は素晴らしい治療法ですが、
いい加減なやり方では、有効性はないと断言します。
これについては、それなりに権威のある海外の大学でも、
治療者数を増やそうとして、基準を緩めた事に、私は抗議しています。
より受け入れやすくして、導入者を増やすことは、
それによって、有効な人の数は増えるかもしれないが、
それによって、無効な人の数も増えるため、
結果として、正しい評価が得られなくなります。
私は、
1か月、少なくとも1か月、ストイックな低FODMAP食を実践できない人は、
この方法を、すべきではないと思います。
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