Y Uno

 
食道腺癌の全体の5年生存率は、2015年の米国のデータでは、約20%と非常に低い。
それは、このがん発生部位が、大動脈に非常に近いことが最大の理由であろう。

33図1
私は、大動脈に浸潤した症例をみたことがある。
実に、悲惨であった。
5年生存率が全体で70%以上の胃癌とは比べものにならない。


食道腺癌はバレット食道から発生する。

そのバレット食道は、現在日本に急増中である。

バレット

米国では、食道腺癌の発症率は10万人あたり810人であるが、

今後さらに増加すると予想されている。

22図1


バレット食道のある場合、食道腺癌の発生率は30125倍に増加するとされている。

esophageal adenocarcinoma, 1975 – 2009. Produced from SEER 9 data. From Hur et al “Trends in Esophageal Adenocarcinoma Incidence and Mortality,” Cancer 119(6): 1149-58

日本では、この米国の後を追っている。
とはいえ、米国のデータからすると、
日本で問題になるのは30年以上先だと思われるので、
その頃には、私はこの世にいないと思われる。

しかし、言い残すことは、必要であろう。

バレット食道なのか?あるいは、単なる逆流性食道炎なのか?

については、

日本の定義では、「棚状血管のある部位に食道粘膜がない」ことが、

バレット食道の前提になっているので、

棚状血管があるかどうか?が、バレット食道の診断の精度を左右する。

 

この微小血管については、

私のインプレッションでは、富士フイルムの内視鏡の方がわかりやすい。

 
1図1

22図1

しかし、

どのような内視鏡を使用しているかで、有病率が違う可能性があるということは、いかがなものか?

 

日本の医療、さらには日本の患者のためには、オリンパス社と富士フイルムの内視鏡部門の合併が望ましいと思うが。。。。