
偉大なる生理学者、Sarna教授は、2017年2月27日に亡くなった。
彼は、インドとカナダで電気工学を学び、その後、生物学、薬理学、医学へ物理の考えを応用し、
その後、WISCONSIN医科大学の生理学教授として現代の消化管生理学を体系化した。
彼の偉大なる功績は、今後も我々に貢献するものである。
実際、私は、彼の論文、教科書から多くを学んだ。
彼の執筆した文章のなかには、多くの課題を提示している。
たとえば、実験動物と人間での大腸運動の違いを述べ、動物実験での結果が、
必ずしも、人間に適応できないこと、
過敏性腸症候群での診断基準は主観的なものではなく、
Giant migrating conractions(GMC: 通称、大蠕動)による客観的評価を盛り込むべきであること、
過敏性腸症候群での内蔵過敏症にはカテコラミンが関与しているこなど。。。
あげればきりがない。
彼が残したの記述の中に、まだ、解決できない問題を見つけ出すことが出来る。
たとえば、GMCの前提として、彼は完全閉塞した収縮がなければ、成り立たないと記したが、
完全閉塞していなくとも、下痢では狭い管腔のなかを急速に通過することがある。
つまり、閉塞した空間の移動がなくとも、狭い管腔では速度が増加することを意味している。
その問題を解決するには、流動力学的発想が必要になると私は考えたのである。
彼の生理学者としての実績は確固たるものである。
しかし、臨床現場で、実際に患者の腸の動きを観察していないという事実もある。
私の流動力学理論は、臨床現場の患者での大腸の動きから導いたものである。
彼が、存命であれば、私の考えを興味深く聞いてくれたであろう。
『Sarna教授、天国から、ときどき私の所へ来て、腸の運動について、話しませんか?』
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