Y Uno

 

 

すでに、削除したが、2014年に、

このコラムでは、大々的に「ピロリ菌を除菌するな!」という連載を行った。

 

そのタイトルは、

2014115

ピロリ菌除菌すべきか?①除菌すると食道がん発症

2014116

ピロリ菌除菌すべきか?②ピロリ菌除菌で喘息増加

2014117

ピロリ菌除菌すべきか?③除菌すると肥満になる

2014年1月17

ピロリ菌除菌すべきか?④(続)除菌すると肥満になる

2014118

ピロリ菌除菌すべきか?⑤なぜ、グレリンは増加するか?

2014118

ピロリ菌除菌すべきか?⑥除菌しても死亡率は減らない

2014119

ピロリ菌除菌すべきか?⑦セリアック病の危険

2014120

ピロリ菌は除菌すべきか?⑧結核の問題

2014121

ピロリ菌は除菌すべきか?⑨除菌後の危険の小括

2014121

ピロリ菌は除菌すべきか?⑩ピロリ菌投与療法が考えられている

2014122

ピロリ菌は除菌すべきか?⑪人類初の常在菌の撲滅実験

2014123

ピロリ菌は除菌すべきか?⑫ピロリ菌が減少した米国のデータ

2014125

ピロリ菌は除菌すべきか?⑬除菌後に乳がんが増える理由

2014126

ピロリ菌除菌と胃癌以外の発がんの関係

201421

ピロリ菌感染率と胃癌罹患率の乖離

201422

沖縄ではピロリ菌除菌をすべきではない

2014920

ピロリ菌除菌に対する反対声明

2014929

ピロリ菌を除菌しない選択

2014929

ピロリ菌除菌の問題「WHOは錦の御旗」?

2014930

ピロリ菌除菌後に逆流性食道炎、肥満になる解説図

2014104

ピロリ菌は除菌するな!除菌でアレルギー疾患増加して医療費増大?

20141010

ピロリ菌除菌の費用対効果を得るには内視鏡をしないのが前提だが。。。

20141010

ピロリ菌の学校検診をやめよ!

20141011

ピロリ菌除菌後、逆流性食道炎は2倍に増える

20141215

ピロリ菌除菌の是非はDebateしつくしたのか?

2015113

ピロリ菌を除菌すると死亡率は上昇する?

2015725

ピロリ菌除菌は胃がん死亡率を減らせるか?(公開中)

 

以上であるが、

はじめは、ピロリ菌を除菌した後の問題について、主に、米国のNY大のMatin Blaser 教授の論文を参照にした。Blaser教授はピロリ菌と胃がんの関係についての世界的権威者である。彼は、ピロリ菌は胃がんに関係するが、除菌での胃がん以外の多くのリスクが上昇することを研究し、そして、ピロリ菌感染の人体での利益についても主張しており、その著書は米国でベストセラーになった。私自身もBlaser教授とメールで情報交換した経緯がある。

つまり、ピロリ菌と胃がん以外の関係で「ピロリ菌を除菌するな」と主張してきたわけである。そして、今後予想されるのは、日本での逆流性食道炎の増加とバレット食道がんの増加についてである。おそらく、10年以内にそのような論文が日本から次々に発表されると推察される。

一方、日本国内では、日本の研究者が、「ピロリ菌を除菌しても胃がんが減らない」という研究報告を英文で発表しているという現実がある。

 

Reina Ohba, Katsunori Iijima. Pathogenesis and risk factors for gastric cancer after Helicobacter pylori eradication. World J Gastrointest Oncol. Sep 15, 2016; 8(9): 663-672

 

PLoS One. 2017 Aug 17;12(8):e0183321. doi: 10.1371/journal.pone.0183321. eCollection 2017.

Effectiveness of Helicobacter pylori eradication in the prevention of primary gastric cancer in healthy asymptomatic people: A systematic review and meta-analysis comparing risk ratio with risk difference.

 

それらについて、なぜか、メディアで報告されることはなく、また、学会でも取り上げない。

慢性胃炎に対するピロリ菌除菌は、医系国会議員の推奨によって20132月に健康保険の適応になったことも影響しているかもしれない。一旦認めた保険適応をくつがえすことが困難であることは理解できる。であるが、除菌による悪影響の検討を国が主導で行い、また、除菌による胃がん抑制効果がない可能性もあることは告知すべきではないかと思ってきた。

 

そのようなこともあり、また、母の介護もあり、その他の理由もあり、医師として働くことに積極的ではなかったが、現在は、この問題については呑み込んで医師のバイトをしている。

そして、バイト先では、その施設の方針に従って、

「ピロリ菌の検査をしてください」

「ピロリ菌を除菌した方がいいでしょう」と言っている。心のないロボットのように。。。

矛盾を感じていても、従うしか、生計を立てる道はない。

みんな、そうして生きている。。。。

みんな、割り切って生きてる。。。

 

であるが、時々、私の心の中で、「ブリキの太鼓」が鳴り響く。。。。


ブリキの太鼓

ピロリ菌除菌後、数年たって、
胃体部の萎縮の消失によって強酸化された胃液による逆流性食道炎を発症しながら、
前庭部の腸上皮化生が悪化している症例をみると
心の中のオスカルが太鼓をたたいて、奇声をあげる。