石田三成が、処刑される前に、干柿を差し出されたが、

「干柿は、痰の毒だから、食べない」

と言ったという話は有名です。


私自身、干柿が大好きだったのですが、食べると、腸の動きが消失し、しばらく便秘になることを

子供の頃から経験してきたので食べていません。


そして、その理由は、

干柿に含まれるタンニンによって、消化管の動きを抑制するためと考えていましたが、

タンニンは、タンニン酸アルブミンほどの下痢抑制効果はありません。

しかし、胃や十二指腸の動きは抑制するので、

大腸へ移行するまでの内容物の推進力が低下することはあるでしょう。

また、干柿の白い粉はマンニトールなので、人によっては、下痢作用があり、

また、腸管のガスが増加します。

昔の「痰の毒」は、便秘をしたり、下痢をしたりすることを意味しますが、

その科学的な意味は、以上から説明できます。


つまり、干柿のタンニンにより、便秘傾向となったり、

マンニトールで下痢をしたりするということです。



本日のTV(名医のぶっちゃけ)で、

便秘に対して、高食物繊維の干柿が有効と報じられていましたが、

私の臨床経験では、干柿の食物繊維量は、便秘に傾くほどに多いと思います。


解説では、食物繊維で腸の蠕動運動が活発になるという話ですが、

この蠕動運動とは、どこの、どの部位の、どのような蠕動運動なのでしょうか?

私の調査では、このような蠕動運動は、大腸内の便の推進力とはなり得ないと理解しています。


しかし、実際に9人で、1週間の実験が行われて、その結果、便回数が多くなったという結果でした。

これは、食物繊維の効果ではなく、マンニトールの下痢作用だと思います。

そして、そのまま続けると、FODMAP作用によって、

上腹部にガスがたまって、鼓腸、腹部膨満が生じ、やがて、便秘が悪化するであろうと予想されます。

 
お気をつけ下さい。