胃を鍛えても「ノロウイルス」は予防できません。
まずは、記事の紹介。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170120-00010006-bfj-spo
楽天・福山投手が「生肉、賞味期限切れ食品」で胃の鍛錬 問題点を医師に聞く
BuzzFeed Japan 1/20(金) 18:35配信
東北楽天ゴールデンイーグルスの福山博之選手が、生肉や賞味期限切れの食品をあえて食べて胃を鍛える自主トレーニングをしていると、デイリースポーツやスポーツ報知が1月20日に報じた。
デイリースポーツによれば、福山選手は「ノロウイルスにかかったらそれまでです。それでも投げられるようにする。その練習ができます。シーズン中には熱があっても投げなければいけない日もありますから」とその狙いを語っている。
見るからに心配なトレーニング内容だが、これは福山選手個人が自己責任で実行しているものだ。
しかし万が一、プロ選手に憧れる野球少年が真似をしたら、取り返しのつかないことになるかもしれない。
こうした食事の問題点とは。総合診療医で地域医療機能推進機構本部の顧問を務める徳田安春氏に聞いた。
--生肉、賞味期限切れの食品を食べる行為には、どのようなリスクがあるのでしょうか?
細菌やウイルス、寄生虫による腸管感染症のリスクがあります。具体的には、カンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオ、ブドウ球菌、セレウス菌、ノロウイルス、赤痢アメーバ、などによる感染症のリスクがあります。
--こういった食事を続けると、どのような病気にかかる可能性があるのでしょうか?
胃腸炎、脱水、敗血症、腎不全などにかかる可能性があります。重症化したときは死亡することもあります。
--こうしたトレーニングで胃は鍛えられますか?
生肉を食べると胃が鍛えられるという科学的エビデンスは無いかと思います。
(以上コピペ)
・・・・・・・・・・・・
この記事では、「生肉が胃を鍛えるか?」「賞味期限食品の安全性」に、問題がすり替わっていますが、
要は、
生肉、賞味期限切れの肉を食べて、胃を鍛えて、ノロウイルスにかからないようにする。
という、意図なので、それが正しいのか?
について、議論すべきです。
そもそも、
「胃を鍛える」という意味が、どういうことなのか?
良くわかりませんが、胃のpHが低い胃酸によって、病原体を減らすことが出来るので、
「胃を鍛える」とは、胃酸をイッパイ出すということでしょうか?
(胃酸がイッパイでると、逆流性食道炎を来します。)
しかし、そうであったとしても、残念ながら、
結論からいうと、胃を鍛えても、ノロウイルスの感染は防ぐことが出来ません。
まず、下の図を見ましょう。
ノロウイルスの増殖できるpHは、3~10です。
胃のpHは1~2なので、ノロウイルスは胃では増殖できません。
胃をすり抜けたウイルスが、小腸で増加して、腸炎を生じます。
ですから、胃を鍛えて、胃液をどんどん出すようにしたとしても、
ノロウイルスによる腸炎を予防できません。


コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。