最近、ふすまパンなど、高繊維の食品が流行しています。
私は、それに対し、危惧を抱いています。
それについて、人間とゴリラの大腸の違いで説明します。
ゴリラは、人間に姿が似た草食動物です。
ゴリラは食物繊維の発酵によって生じる短鎖脂肪酸を栄養源としています。
つまり、ゴリラの腸の中では非常に高いレベルの発酵を生じています。
Popovich
DG, Jenkins DJ, Kendall CW, Dierenfeld ES, Carroll RW, Tariq N, Vidgen E.
The western lowland gorilla diet has implications for the
health of humans and other hominoids.
J
Nutr. 1997 Oct;127(10):2000-5.
http://jn.nutrition.org/content/127/10/2000.long
では、なぜ、ゴリラはそのような過発酵に耐えられるのでしょうか?
ゴリラの大腸は広い管腔幅と発達したハウストラがあります。
(大腸のボコボコした隆起をハウストラといいます。)
この形態は馬のような草食動物に共通しています。
https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/

馬の大腸では発酵に対応するための非常に広い管腔があります。
ハウストラも非常に発達もしています。
https://kppusa.com/tips-and-topics/colonic-ulcers-horses/

これに比べ、人間の大腸は貧弱なハウストラと狭い管腔を持ちます。
https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/
また、肉食動物のライオンの大腸にはハウストラはなく、腸内発酵に適していません。

つまり、人間の大腸は草食動物と肉食動物の中間であり、
人間の大腸は解剖学的に、草食動物のような過発酵には適さないのです。
食物繊維を沢山摂取して、なおかつ、高フォドマップのような発酵食品を沢山食べると、人間の大腸は、それに耐えられず、過敏性腸症候群や大腸憩室を来すことになります。
しかし、大丈夫だという人もいます。
そういう人は、ゴリラや猿に似た丈夫な大腸の持ち主かもしれません。
しかし、生まれつきゴリラではないので、慢性的な高圧力によって、だんだんと腸管が拡張してきて、腸管が薄くなり、腸が横に伸びて、収縮力が低下し、巨大結腸症の方向へ向かってゆきます。
また、発酵による短鎖脂肪酸が健康にいいという理論ですが、
短鎖脂肪酸をエネルギー源としている馬や日本猿の寿命は25-30年、ゴリラは35-40年です。
ゴリラは人間よりも何十倍もの短鎖脂肪酸を体内に取り入れています。
しかし、その死因の多くは腸炎によるとされています。
またウイルス感染や肺炎で死にます。
Gorilla diseases and causes of death.
Abstract
マイコプラズマにも感染しやすい。
これらのことは、
短鎖脂肪酸が腸環境を改善するとか、免疫力を高めるという仮説と矛盾しています。
繰り返します。
人間の大腸は、わずかな発酵にしか耐えられない構造なのです。
ご注意ください。

コメント
コメント一覧 (2)
となると
1日に野菜300g食べましょう
のキャンペーンも危険で、
1日に食べる野菜は発酵しにくいものを
xxxg食べましょう。
ってなりますね。
繊維の少ない野菜は、きゅうり、なす、トマトで、
それらは低フォドマップでもあります。
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さんログアウト
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