弘文堂から出版された「過敏性腸症候群は食事で治る!」

 

パッツィー・キャッソス 著

天戸文美 訳

 
FFF図1

 

この本を買ってください。(私には、利益はありませんが・・)

 

そして、一緒に読んでみましょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

表紙の帯:原因は食事中のフォドマップ

 

解説:「過敏性腸症候群の原因」は食事によるものではないかと、長い間、研究されてきました。そして、そのなかで、お腹が張る、下痢をする、ガスが多くてうまく排便できないという症状と、発酵性の糖質であるフォドマップとの因果関係がマッチしていることから、そのような発酵性の糖質を除去することで、症状が改善するのではないかという研究がオーストラリア(モナッシュ大学)を中心に行われ、その結果、多くの施設で有用性が認められ、それを除去する低FODMAP(フォドマップ)食が過敏性腸症候群の治療食として、欧米豪で実践されています。

 

表紙の帯:突然の下痢、ガスが溜まる、頑固な便秘、腹痛、軟便

 

解説:フォドマップは、小腸で吸収されない(されにくい)糖質で、そのまま小腸をすり抜けますが、そのものの浸透圧が高いため小腸を通過する時に水分を吸収します。そのため、大腸へ大量の水を移動させるため下痢や軟便を生じます。朝に、フォドマップである牛乳とパンの食事をして出勤(登校)すると、早い人では30分くらいで、激しい下痢を来す人がいますが、その理由はフォドマップの副反応なのです。また、フォドマップは大腸の腸内細菌叢(腸内フローラ)の菌によって、腸内で発酵を起こし、大量のガスを発生します。そのような多量のガスは、腹部膨満を来すだけでなく、大腸内の便の移動を妨げます。それによって、頑固な便秘を来すことがあります。ガスの増加は、当然、腹痛の原因となります。発酵性食品が「快便」につながるということが、よくTVで、高フォドマップ食を推奨していますが、実は、このフォドマップの作用(本来は副作用という意味)を逆利用しているものであり、本質的に腸内を改善するということではありません。

 

はじめにの内容

 

解説:真実が記されています。フォドマップについては、世界的にもランクの高い大学や病院の医師の間では、共通の認識となっていますが、日本の医師の間ではほとんど知られておらず、日本では、逆にフォドマップ成分を積極的に摂取しましょうというプロパガンダが行われ続けています。具体的には、ほとんどの日本の医師は、50年前の概念である「食物繊維が腸に良い」ということを信じて、それを患者に伝えます。もし、あなたがそのように医師に言われた場合。「食物繊維はどうしていいのですか?」と聞いてみましょう。きっと医師は、「食物繊維は腸を掃除してくれるし、腸内環境を整えるための善玉菌を増やしてくれます」と言うでしょう。しかし、食物繊維が腸を掃除するという医学的根拠はありません。そのような妄想的な概念は、1970年代に英国の医師バーキットが、アフリカの植民地に行った際に、食用バナナを食べている民族の便の回数と量が白人よりも多いということから考えた仮説です。しかし、それは、物理的に単に消化の悪い食べ物を大量に食べて、ただ、その分、便を出しているというだけの話です。食物繊維によって腸が改善して、便がでるようになるということではないのです。逆に、食物繊維の摂取量と排便量は指数関数関係があり、大量に食物繊維を摂取すると、食物繊維の量に比して、排便量が増えなくなります。つまり、大量の便が、腸管内に蓄積する可能性があります。また、悪玉菌、善玉菌というのは、日本独自の商業的概念ですが、その仮説は、半世紀前の菌を培養するという古典的な研究をもとにしています。その当時は、培養される菌種が少なかったために、その限られた情報で腸内細菌について考察されていました。しかし、近年、菌やウイルスの遺伝子、さらにバラバラになった遺伝子のコンピューター解析によって、1000兆個といわれる腸内の細菌のなかには、これまで培養では検出できなかった菌種が大量に発見されています。そして、これまで、善玉や悪玉と言われていた菌種でも多くの種類があり、それぞれ異なった作用があることがわかってきたため、もはや、善や悪と分類することが不可能になったという状況にあります。しかし、あなたが、もし、医師に、このようなことを言うと、医師は不機嫌な顔をして無言となり、カルテの表紙に「クレーム患者」あるいは、「要注意」の意味の何等かの印が記されるかもしれないので、注意が必要です。