<プロローグ>
関西では、関西弁だけではなく、関西なりの言い回しがある。
さんざん、説明した後、「なんか、ようわからんけど」
というのである。
これを医者が言ったらどうなるか?
「癌でしょう。それはね、・・・・ああだ、こうだ・・・ようわからんけど」
と言えば、どうなるのか?
ようわからんけど・・・
<低カリウムと「こむら返り」>
私は、昔から、これまで、何度も太ったり、痩せたりして、
医局時代には、時々しか会わない先輩から、
「膨らんだり、しぼんだりして、お前は風船か?」と言われたことがある。
そのためか、つまり、「類は友を呼ぶ」のためか、摂食障害の患者さんは結構多かった。
そのようなダイエットとリバウンドの多くの経験で、いつも困っていたのは、
「こむら返り」であった。
特に、ダイエット中と後に起こり、
最も、多いのは睡眠中で、急激に発症し、何度も繰り返し、
その度に立ち上がってはそれを鎮め、とても眠れるものではなかった。
最も危険なのは車の運転中のこむら返りであり、死にそうになったことは少なくなかった。
こむら返りの理由としての様々な原因について、補充療法で試した結果、
カリウムを補充すると軽快することがわかった。
そのため、一時期は、ダイエット中にはカリウムの多い野菜ジュースを飲んでいたが、やはり、時々、こむら返りが起こった。
さらに、内視鏡検査中に右手がつり、手を動かせなくなったり、ポリ―プの切除の際に、足でペダルを踏もうとすると足がつったりし、仕事に支障を来すようになった。
そのため、芍薬甘草湯を服用するようになり、それによって幾分軽快したが、
だんだんと効果が薄れ、服用量が増えていった。
芍薬甘草湯は、
芍薬に含まれるペオニフロリンのカルシウムイオンの細胞内流入抑制作用と、
甘草に含まれるグリチルリチン酸などの成分が筋肉を弛緩させることで、
足のつりやこむらがえりの痛みとこわばりを治してくれるために効果があるとされる。
私としては、カリウムの細胞内移動の抑制が重要だろうと考える。
と、いうのは、徹底したローカーボ食で、こむら返りが起こらないからである。
本来、アトキンスでは、炭水化物量1日20g以下であるのに、それが日本では糖質(炭水化物ではなく)を20~40gに制限、あるいは、炭水化物量は1回20gで1日60gまでOKなどと、はっきり言って、ローカーボもどきダイエットであるが、その場合には、こむら返りが起こるらしい。
それらの理由、つまり、徹底した(私の場合は1日の炭水化物量10g以下)ローカーボでこむら返りがなく、1日糖質60gでこむら返りが起こるという理由、さらに通常の栄養バランスで全体的にカロリーを減らす痩身ダイエットでこむら返りが起こる理由、について考えてみた。
高カリウム血症に対して、グルコース・インスリン(GI)療法というものがあるが、これは、血液中のカリウムを低下させるために、細胞内にカリウムを移動させることを目的としているが、インスリンがカリウムとグルコースを一緒に細胞内に移動させる作用を利用している。つまり、過剰にインスリンが増加すれば、一時的に低カリウム血症を生じる可能性がある。であれば、炭水化物の多い野菜を相当量摂取する「あまいローカーボ」では、それなりにインスリンが分泌されているのであろう。
また、これまでの私自身、ちょっと体重が減ったからといって、「ご褒美」とかで甘い物を食べ、それにより急激に糖質を摂取したため、インスリンが急増して、細胞内にカリウムが移動して、低カリウム血症になり、こむら返りを生じていたと考えられる。(であれば、マラソン選手の走行中、サッカー選手のプレー中の糖質摂取は、足の痙攣の原因となるか?)
以上が、私の経験からの考察であるが、
間違っているかもしれない。
なんか、よう、わからんけど・・・・
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