先日、ローカーボについて質問があった元患者さんから、

不食についてどう思うか?

という質問が来ました。


私自身、2週間くらい水だけの絶食の実験をしたことがありますが、

それ以上は経験がないので、

実感としては答えようがありません。

絶食をつづけると、脳内の反応によって幸福感を感じるようになり、

その反応を利用した宗教もあるようです。

医学的には、絶食を長期に継続すると多くの人は死ぬでしょう。

「餓死」という言葉が実際にあることから、それは明白です。

第二次世界大戦で、ユダヤ人の死の多くは餓死でした。

シベリアに抑留された日本兵の多くの死も餓死でした。

しかし、生き残った人もいました。

日本人の歴史を考えてみても、

江戸時代などに飢饉となって、殆どの人が餓死しても、生き残る人が存在していたのは事実です。

つまり、雑草などだけでも、死ににくい人が存在したと思われます。

そして、そのような特殊な遺伝子を受け継いでいる場合は、同じカロリーでは肥満になるのかもしれません。

肥満の多い青森県では、弘前藩の頃、何度も飢饉があったことから、

そのような遺伝子を持っている人が多いのではないかと考えた事があります。

(ただし、そのような遺伝子の存在は、まだ、発見されていません)

しかし、そのような遺伝子のない場合は、絶食によって餓死する危険が高いでしょう。

ですから、

「私は、不食でも生きられます。そして、幸福です。」

という人がいても、それは、事実としては否定しませんが、

「不食でも、まだ、死んでいない」ということかもしれませんし、

多くの人にはあてはまらない特殊な事情と考えられます。


最も、大事なのは、絶食を継続した場合に、

いきなり、いっぱい食べないことです。

昔の経験ですが、山で、絶食で修行をして、

山から下りてきて、いきなり大量の食事をしてきた僧侶が具合が悪いと受診しました。

腹部CTを撮影中に、門脈に大量のガスが混入し初め、

CT撮影直後に心肺停止で死亡した患者を経験しています。




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