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オーストラリア在住のMさんから、レポートが届きました。

ありがとう、ございます。

オーストラリアは、低FODMAP食の発症の地です。

Mさんの経験は、日本人にとって非常に貴重なので、公開します。

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<プロローグ> 2015年11月6日の記事 

 

<質問>

 

突然のメールで失礼します。初めまして。

オーストラリアのメルボルン在住です。
宇野先生のコラム、拝見させて頂いています。

私は日本にいた頃から数年、腸の不調とたまに起こる激しい胃腸の痙攣にずっと悩んでいました。メルボルンに移住して、こちらのドクターにかかり、大腸内視鏡を受け、問題が無かったため、モナッシュ大学病院の先生からbreath testを勧められました。この時初めてlow FODMAPという言葉を知りました。breath testの結果、フルクトース、ラクトース、ソルビトールのmalabsorption であるとわかり、今は専門の栄養士さんとのコンサルテーションを受けながら、FODMAPを完全排除するphase oneの段階です。

最近、モナッシュ大学のアプリが更新され、閲覧できる食品数が増えました。しかし、まだまだ日本食材における試験結果が少ないです。
宇野先生に質問があります。
甘酒や塩こうじに使われている麹は、Low FODMAPでしょうか。
さらに、こんにゃくはLow FODMAPでしょうか。
是非ともアドバイスよろしくお願いします。

日本にいた頃は、この症状は全てストレスが原因だと結論付けられてしまい、とても悔しい思いをしてきました。日本では様々な健康情報が飛び交いすぎて、これまで腸に良いと思い食べてきた食品のほとんどが、私の症状を悪化させていたのだと知らされました。メルボルンでは、少しづつではありますが、IBSFODMAPのことが認知されつつあり、LOW FODMAP専用のカフェやレストランもあります。ですが、スーパーフードやパレオなどの健康法もかなりはやっているため、なかなか普通のお店では健康を意識して砂糖ではなくハチミツをしようしていたりと、私のようなFoddies(FODMAP避けるべき人のことです)にとっては、メルボルンでさえ外食は難しいのが現状です。
まだこちらは、ラクトースフリーのものや、グルテンフリーのもの、スペルト小麦のものなど入手することができます。しかし、日本では手に入りにくいこと、さらに認知度が低いこと、そしてまずこのFODMAPの概念が、普及している栄養学と逆行するところから、胃腸の不調で悩んでいる人がlow FODMAPを続けていくのはかなり困難だと思います。low FODMAPは、周囲の人の理解が必要だということをしみじみ実感しています。(特に、完全排除の時期はかなり食べられるものが制限されるため、精神的にも厳しいことがあります。)

きっと、日本ではIBSに反する健康方法で逆に悪化し、苦しんでいる人がたくさんいると思います。宇野先生の活動を知り、とても感銘を受けました。
初めは半信半疑で始めたlow FODMAPですが、腸の調子は自分でも違いがわかるほど改善しています。今は様々な資料を読んで独学で勉強しています。私もこの経験を活かして、悩んでいる人の力になりたいです。

是非アドバイス頂けたら幸いです。

 

 

 

<回答>

 

low-FODMAP専用のカフェ、レストランですか。。。

羨ましいですね。
 

私自身、文献を読み漁って、さらに、実験は自分の体で確かめているので、未だ日本の食品の全てについて答えることは出来ないのが現状です。

その場合は、どうすべきか悩んでいましたが、不明なものは不明として、導入期には摂取しないで、チャレンジ期に試してみるというのが合理的だと考えています。麹についても、感覚的にはダメのようにも思え、また、日本の伝統のものだからいいのではないかとも思えますが、科学的に不明なものは、不明として扱うべきと考えています。ですから、導入期には禁止食品となります。

コンニャクは低FODMAPとしました。昔の話では、コンニャクを丸呑みして、それを便から回収して、何度も呑み込んでも、殆ど大きさが変わらなかったが、最後は臭くて呑み込めなかったという伝説まであります。コンニャクは人間の消化管では消化されませんが発酵もされません。しかし、日本では、純粋ではないコンニャクもあります。ですから、純粋なものを選ぶべきです。ただし、発酵はしませんが、量が多い場合は、IBSの下行結腸の痙攣した部位で閉塞症状を来すことがあるので注意が必要です。
 

日本では官民あげて腸内発酵が推進されているため、逆のことを言っても国民の多くは、嘲り笑い、石を投げるでしょう。その場合でも、「神よ、この者たちを許したまえ。この者たちは知らないだけなのです。」というキリストの言葉のような気持ちで、低FODMAPを語っていきたいと思います。

FODMAPには外食が出来ず、友人との食事も一緒に行けないという問題はあります。しかし、戦前の日本人は、外食もせずに、家庭でご飯を主食として食卓を囲んで食事をしていたはずです。家族でも食事の時間は別々で、コンビニやファストフードで食事をしている現在の日本人が幸せなのか?と、ふと、思います。

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<その後の返信>
 

宇野先生、ご回答どうもありがとうございました。自分の質問が公開されているとは知らず、返信が遅くなってしまいました。申し訳ありません。
甘酒を飲んだところ、4時間後に気持ちが悪くなり、その後3日間はずっと不調が続きました。いままで日本にいたころは、体調がすぐれないときに好んで飲んでいたため、まさかと疑いもしませんでした。が、3回試したところ、毎回不調となりましたので、高FODMAPだと身をもってわかりました。
栄養士さんとのコンサルテーションとphase1&2を経て、低FODMAPを始めてから9か月が過ぎようとしています。これまでの経過を含め、レポートとして提出していこうと思いますのでよろしくお願い致します。

(つづく)