誰が、「ピロリ菌を根絶せよ」と言い出した?
Dr.Blaser should award the Nobel Prize.

Prof. Martin J. Blaser
去年、英語版を読んで、
線を引いていた部分の日本語訳が以下である。
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156頁
ピロリ菌を根絶することによってよいことを行っていると感じている医師、
感染を心配する患者、
制酸剤(世界で最も売れている薬のひとつ)を含む治療薬を売りたいと思う企業、
そうした者の協働によって、この古来の細菌をなくしてしまえという動きは加速された。
研究者仲間はいくつかの「コンセンサス会議」を開催した。
多くはピロリ菌根絶を進める製薬会社に支援されたものだった。
この「検査し、治療せよ」は、今なお実践されている。
軍事用語で言う「索敵し、破壊せよ」である。
人々はピロリ菌感染を恐れ、医師はそれを根絶することを義務と考えた。
著名な医学雑誌における私たちの研究結果の公表にもかかわれず、臨床における羅針盤の針が示す方向をうごかすことはできなかった。
157頁
私はピロリ菌について「感染」という語を用いるのをやめた。
時間は私に味方する。
真実はいつか明らかになる。
そのことを私は確信している。
ピロリ菌を除菌すべき人が誰で、そのままにしておくべき人は誰か、
あるいはピロリ菌をふたたび常在させるべき人は誰か。
私たちは正しい方向へ進んでいる。
しかし、一方で今日の医療は、進むべき方向と反対の方向へ進もうといった動機や多くの惰性で支配されている。
とくに、神聖で犯すべからざるものに対するとき、そうした同機は強く働く。
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