(2015年8月掲載記事より)




高校野球をみていると、

地域で、まったく弱いチームと、強いチームがあり、地域格差がみられる。

 0図1
沖縄が強いのは、とにかく少年野球からの練習量が多いからであろう。

私が、那覇市にいた時、バッティングセンターの隣に住んでいたが、

朝から、晩の10時まで、「カーン、カーン」という音の連続で、

2年住んでも、慣れることはなかった。

窓から見ると、夜6時ころから、閉店まで、ユニフォームを着た少年たちが、

列をつくるほどに待っていた。

ピッチングの練習では、小さなトランポリンを二つつなげて、トランポリンの上から投球しているのもみたことがある。練習のレベルが高すぎるのである。


青森の勝率が高いのは、近畿などの有力校に行けなかった「ある程度レベルの高い選手」を全国から集めた時期があったためだろう。

今年は、地元だけの子だったため、ボロ負けであった。


しかし、

プロ野球選手になれるかどうか?で調べると、下のようになる。


い1

 西高東低である。

そして、北陸に多い。

東日本、北日本に生まれて、プロ野球選手になることは奇跡である。

マー君は、苫小牧高校だが、兵庫県出身である。

ダルビッシュも、東北高校であるが、大阪出身である。

三沢高校の太田幸司は奇跡の1人である。


しかしだ、


この図は、何かに似ている?



そう思って、調べたところ、

日本の都道府県の医師の密度に似ていることがわかった。


 い2

医師の密度も西高東低で、北陸にも多い。

しかし、そのなかで、東京は異常に密度が高い。

歯科医師密度や薬剤師密度も東京で高い。


い3


(国民衛生の動向より)



それは、東京に患者が多いからと、一般的に思うであろうが、

実はそうではない。

総数でなく、人口に対しての密度が異常に高いのである。


東京は、病人の人口が他よりも多いのであろうか?


そう思い、調べたが、人口に対しての入院患者数は非常に少ない。

外来数も、さほど多いというわけではない。

い4図1

そして、東京以外では、人口当たりの入院患者数は、医師の密度と相関している。


つまり、医師の偏在が問われているが、

医師密度は、患者が多い地域に高いのであって、

医師不足という地域は、そもそも患者数が多くないのであって、

医師数が偏在しているのは、

東京だけということになるのではないか?


東京の老人を地方へ移住させようという考えがあるのであれば、

東京に偏在している過剰な医師を地方へ移住させる政策が必要ではなかろうか?