日本低フォドマップ食推進会:宇野良治

 

IBSの患者さんが思い当たる高FODMAP食を食べて、45時間後にお腹が張って、腹痛、背部痛、下痢を生じる場合は、低フォドマップ食により症状が軽減する場合は、病院や医院へ行ってわざわざ診察を受けなくとも、低フォドマップ食の食事療法を行えばいいのです。
 

今回は、さらに、FODMAPによるガスの量を自己判断する方法を教えます。
 

腹部の打診です。
 

開いた左手をお腹にあてて、右の中指で、左手の中指の第一関節を叩きます。
 

 d1図1

d2図1
(「目で見る診察手技」より図を引用)

 ポイントは、野球のボールを投げる時のように手首のスナップをきかせます。
そして、叩くと同時に、指を離します。
叩いて、離すスピードは、ドアをノックするスピードです。

 

お腹全体を叩いてみて、太鼓のように「ポン」と音がすれば、ガスがある証拠です。
毎日、自分のお腹を叩いていれば、ガス症状がある時の変化がわかってくると思います。
そして、お腹のガスの量も自分でわかることができます。
音の違いをマスターするには、まず、太ももを打診してみます。
太ももには空気がないので、指を叩いた音だけ聞こえます。
そして、次に左の乳首の上の胸を打診してください。
それが、空気のある時の音です。

部屋の壁をコンコンと叩いた時も、壁のむこうが空洞な場合と、柱やコンクリートがある場合は音が違うように、また、スイカでも、中がびっしり詰まっている時と、中に空洞がある時では音が違うように、空気があると、音が響くのです。
 

 練習して、体得すれば、自分のガスの量がわかります。
それによって、より厳格な低フォドマップ食の実践ができるようになります。
そして、
IBS患者さん
は病院や医院に行かなくとも、自分でコントロール出来るようになるでしょう。