低フォドマップ食推進会:宇野良治
ネット相談で、低フォドマップに関する質問を発見し、それに回答したので、その内容を公開します。
教えて!goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/9030088.html
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最近過敏性腸症候群下痢型を発症してしまいました(T_T)(7年前にも一度なりました…)
服薬5日目、調子が良くなったと思いおから(椎茸、ねぎ、人参入り)を食べてしまったところ又お腹が調子悪いです。
精神面では落ち着いてきてるようです。
ネットで低フォドマップの食事療法を知りました。
サイトによって食べていいものが食べたらダメなものに入ってたりとイマイチ分かりません。
どなたか実践してる方いらっしゃったら教えて頂きたいです。
これ以上子供に辛い姿を見せたくありません。職場でもみんなが気をつかってくれて切ないです。
完治は難しいけど、服薬、食事療法、運動療法で治していきたいです。
宜しくお願いします。
運動療法も実践してる方いらっしゃったら教えて頂きたいです。
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<回答>
日本低フォドマップ食推進会の宇野(医師、医学博士)です。
フォドマップ(FODMAP)の意味から述べます。
過敏性腸症候群(IBS)は、単なるストレスが原因ではなく、食事によって症状が誘発されることから、何らかの食事の成分が症状発症の原因(トリガー)ではないかと、長年、研究者の間で考察されていきました。そして、2000年代から、オーストラリアのモナッシュ大学の医師と栄養士が地道にそれらの物質を突きとめ、IBSの腹痛、下痢などの便通障害、腹部膨満を来す可能性のある食品成分をFODMAPとしてまとめました。FOは発酵性オリゴ糖(フルクタン、イヌリン、ガラクタン、ラフィノース)、Dは二糖類(ラクトース、ラクツロース)、Mは単糖類(フルクトース)、Aはand、Pはポリオール(キシリトール、ソルビトールなど)を意味します。そして、それらを含まない食事を低FODMAP食と命名しました。そして、2010年代初めから低FODMAP食がIBSと診断された患者の症状を改善することが証明されてきました。現在では、オーストラリア、イギリス、アメリカでその食事指導の講習が開かれ、例として、ミシガン大学では、IBSの最初の治療として低FODMAP食の指導が行われています。一方で、カリフォルニア大学を中心に抗生物質のリファキシミンで腸内の細菌を除菌してガスを産生する菌を減少させる方法が推進されています。それは、IBSに小腸内菌増殖症(SIBO)が多いという理由ですが、報告者によってIBSでのSIBOの有病率が著しく異なり信憑性が問われています。また、このリファミキシンは日本でIBSに使用するための申請も出ていないので、今後も日本での治療としては期待できません。
症状を来す高FODMAP食を控える低FODMAP食は、まず、1か月継続します。そして、症状が消失すれば、IBSの原因が高FODMAP食のなかにあることが確定します。しかし、全ての高FDMAP食が原因でなく、その中で、症状を来さないものも含まれている可能性があります。そのため、症状がなくなった後に、1週間に1品(例えば、今週はスイカ、来週は納豆など)を試します。この時期をチャレンジ期といいますが、それによって、自分の原因物質を突き止めてゆきます。最後には、原因物質だけに限定して、後はフリーにすることができます。
どのような食品、食材にどれだけFODMAPが含まれているかについては、モナッシュ大学のFODMAPアプリが販売されているので、それをご覧ください。
IBSに運動療法が有効であるというエビデンスはないと思います。そればかりか、もし、IBSで高FODMAP食を摂取した後に、運動した場合は、通常よりもガスの過産生を来して、症状が悪化する可能性もあります。また、ストレスがIBSの原因というよりは、逆にIBSの症状によって心身的影響を受けることが多いのではないかと考えています。
なお、私は「低フォドマップ食」の商標(指導、助言、診断、情報提供など)を得ているため、今回、その責任として記しました。
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なお、私は、現在、医療施設(病院、医院)に勤務しておりませんので、直接、診察や診療はできません。
しかし、今回のように、助言や診断、指導、情報提供を行い、IBSの人々に貢献したいと思います。
よろしく、お願いいたします。
お大事に。。。
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