<2015年6月28日記載>
オルトレキシア(orthorexia、 Orthorexia nervosa)
医療ジャーナリスト:宇野良治
現在、さまざまな健康食法が氾濫していますが、グルテンフリー食とか、低フォドマップ食などのように、最新の科学のエビデンスがあるものではなく、
世界的な最新の科学的根拠がないにもかかわらず、自分の経験だけを論じて本を売ったり、あるいは、100年以上前の健康食方法を真似しているものなどが多いと思います。
特に、制限してしまって、かえって健康を害するような食事法があります。
また、食事制限のために、社会生活が出来ない人も存在します。
多くの人は、たとえば、私なんかは、低フォドマップ食にしなければいけないと思いながらも、ラーメンを食べてみたり、いろいろチャレンジしていますが、
そのようなチャレンジが全くできず、非常に強い自己束縛によって栄養障害にまで陥る人は、精神科的に脅迫概念が根底にあるとされ、「オルトレキシア」という病名がつけられています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%A2
オルトレキシアとは、不健康だと考える食品を避けることで生じる極端もしくは過度な先入観によって引き起こされる摂食障害や精神障害として提唱されている。
1997年にスティーブン・ブラットマン博士が神経性無食欲症といった他の摂食障害と並行する形で使用し始めた。オルトレキシアは幅広く使われている精神障害の診断と統計マニュアルには記載されていないが、ブラットマンが命名した病名であり、まれな症例であるものの重度の栄養失調や死に繋がるほどの極端な病的執着になり得る点を主張している。
さらにまれな重症例ではあるが、十分な栄養が摂れないダイエットを行おうとすることはオルトレキシアによって自尊心を損ない、自分自身ではなくコンスタントに節食するダイエットや食べてはいけない食品への欲求が生じることを責めてしまう 。ブラットマンはオルトレキシアのことを個人的に考えている健康な食事から生じる不健康な執着だと述べている。この問題は脂肪、防腐剤、人工添加物、畜産副産物、その他体に悪いとされる成分が含まれていて不健康な特定の食品を避ける姿勢から生じている。もしオルトレキシアを患っている人が適切な食事をしない場合、栄養失調状態が続いてしまう。ブラットマンはオルトレキシア患者は食べるべきか否かに関する特定の選り好みをしていると主張している。添加物が入った製品は危険と考えるように、工業製品は人工的と見なしている一方で果物や野菜は健康的と見なしているとされる。ブラットマンはまた「ローフードのような特定の健康な食品での食事法を信奉していることで共通していて、まれに神経性無食欲症という極端な例に達する。」とも主張している。加えて、拒食性オルトレキシアは拒食症並みに危険だとしている。しかし、「元の動機はかなり異なっている。拒食症は体重を減らしたいがために生じるが、オルトレキシアは痩せることを望んでいるわけではなく、純粋で健康的に自然になりたいことを望んでいる。摂食障害の専門家すらこの違いを理解するのが難しく、オルトレキシアが医師にも理解されない。」としている。
<診断>
「一日3時間以上健康的な食品について考えているのか?」
「食べる状態の時に完全に制御できているか?」
「明日の献立を考えているのか?」
「食事の質が向上する度に生活の質が低下していないか?」
「自分自身に厳しくなっていないか?」
「自尊心は健康的な食事をしたら押し上げられるのか?」
「自身の方法で食べていない他人を見下してないか?」
「正しい食品を食べることを求めるために一回楽しんで食べた食品を無視するのか?」
「家族や友達に距離を置かないと食事は家ですら難しいか?」
「ダイエットに反する食事をした時、罪悪感や自己嫌悪感を感じるか?」
という質問を提唱で、もし2つ以上当てはまった場合、オルトレキシアの徴候があるとされる。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%A2
不健康食拒食症
この「不健康食拒食症」は、カロリーがあるものが食べられなくなる拒食症(神経性食欲不振症)と共通点があります。拒食症の場合、なんとなくダイエットを始めただけなのに、次第にカロリーが高い物が食べられなくなり、さらにエスカレートしてカロリーがあるもの自体を摂取することが困難になるケースが少なくありません。「不健康食拒食症」の人も、はじめは健康的な食事をしていただけなのに、いつの間にかそれがエスカレートして歯止めが効かなくなってしまうことがあるようです。何を「不健康食」とするかは、個人の価値観に大きく左右されます。「不健康食拒食症」の人が避けがちだと言われているものに、動物性の食品、乳製品、砂糖、トランス脂肪酸、農薬を使ったもの、遺伝子組み換えをしたもの、添加物が入っているもの、ホルモン剤を使ったものなどがあります。「不健康食拒食症」になると、拒食症と同じように、家族や友人などと同じ食事ができなくなります。食事から、楽しみ・団らん・文化などの面が消え去り、栄養素の摂取だけに集中することになります。しかし、不健康なものを拒否することのどこが病気なのか……という意見もあるようです。
A子さんは、仕事上、朝食と昼食を同僚と共にするため、「不健康食拒食症」を伏せ続けることはできません。社員食堂は無料なのに「健康食」しか食べれないので、2食とも持参しています。A子さんは、動物性食品はとても不健康だと考えていて、もし少量食べる場合は、有機飼料で育ちホルモン剤の使用をしていないものしか食べません。よって社員食堂の動物性食品を一切食べることができません。野菜は有機野菜しか食べず、市販のドレッシングなども使えないため、有機野菜をそのままかじっています。食堂には電子レンジが設置されていますが、A子さんは糖質を再加熱することによって、糖質が難消化性でんぷんに変化し、小腸に不調を与えることを恐れているので、再加熱もできません。もちろん、飽和脂肪酸が多いものや、トランス脂肪酸が入ったものには一切手をつけません。
もう1人の例はB男さんです。B男さんは食事にかかわらず、「ナチュラル」な物が好きで、添加物などの人工的なものを極端に嫌います。最初のうちは、添加物が多い加工食を避ける程度でしたが、次第にエスカレートして、添加物が入っているエサを食べた動物性食品が食べられなくなりました。添加物・農薬・遺伝子組み換えがあるものは一切食べられなくなったので、結局は有機栽培された植物性のものだけを食べるようになりました。料理されたものを食べることが難しくなり、食材をそのまま食べるというスタイルの食事になりました。B男さんは、低栄養・栄養欠乏症で病院に入院しました。
このように「不健康食拒食症」は、最初のうちは純粋に健康的な食事をしたいというポジティブな思いからスタートします。少しずつエスカレートしていきますが、早めに専門家に相談するなどして、治療をはじめると回復しやすいと考えられています。これは、完全に拒食症に陥っていない人が、早期のうちに回復できれば、ダイエットにとらわれる生活から解放されるのと同じようです。
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「自然な食品しか、不健康だ」と思い込むこと、
「野菜ジュースだけが健康になる」と思い込むこと、
それは、きっと病気です。
また、「健康になる飲料、食品」と思い込んで、
毎日、購入して、毎日、欠かさず経口摂取している人も、
ある意味、病気だと思います。
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