低FODMAPの経管栄養剤が経管(経腸)栄養の副作用である下痢や便秘を抑制し、かつ、
高FODMAPの栄養剤よりも栄養状態が改善することが報告された。
Yoon SR, Lee JH, Lee JH, Na GY, Lee KH, Lee YB, Jung GH, Kim OY.
Nutr J. 2015 Nov 3;14(1):11
経管(経腸)栄養剤200mlの
高FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は1.222g
中FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は0.753g
低FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は0.320g
全て200ml中200kcalで、投与された量は、1回100~400mlで、1日3回。
つまり、1日300~1200ml
よって、
1日量では、
高FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は1.833~7.332g
中FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は1.1295~4.518g
低FODMAPの栄養剤の総FODMAP量は0.48~1.920g
日本のある経管栄養剤では、200ml中
ラフィノース0.3g、ラクツロース0.3gが含まれ、合計0.6g
日本での経腸栄養の平均的使用量1500~2000mlとして、
1日のFODMAP量は4.5~6gであり、高FODMAP栄養である。
それ以外にも難消化性デキストリンや水溶性食物繊維の中でも高発酵性のペクチンやグアーガム、さらにラクトスクロースが混入されている。
これらによって、過発酵が生じる。
現在の日本の経管(経腸)栄養剤が、 患者の状態を悪化させて、
結果的に日本の医療費の高騰を招いていることを実感した私は、
以前に、「もう、胃瘻を推進しない」と記した。
しかし、今回の韓国の報告から、世界的に、経管(経腸)栄養が見直される可能性があり、
日本でも、そうすべきと考え、
今回、その願いから、以前に掲載した記事を再掲載する。
それは、ちょうど1年前の記事である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<2014年11月6日掲載記事>
なぜ、オリゴ糖を入れた?
医療ジャーナリスト:宇野良治
非常に、残念なことですが、
胃瘻(PEG)を推進できないという気持ちになりました。
その理由は、
現在、日本の経腸栄養剤に、どんどん、オリゴ糖が加えられていることです。
そもそも、経腸栄養剤に、乳糖や大豆蛋白など、
高フォドマップ(FODMAP)が入っている状況で、
さらに、 流行のように、オリゴ糖が加えられています。
これは、大変なことです。
在宅医療を行っている先生方は、
胃瘻患者が、だんだんと、お腹が空気で膨れてきている現状を知っているはずです。
高フォドマップで、発酵して、大腸だけでなく、小腸にもガスが大量に発生します。
そして、そのような患者さんは、嘔吐によって、肺炎を繰り返します。
肺炎に対する抗生剤使用で、クロストリジウム・ディフィシル(CD)感染や真菌感染を引き起こし、
入院が長引き、医療費は高騰します。そして、結局、患者さんは助かりません。
PEGを造設する施設の医者は、
胃瘻(PEG)前の腹部レントゲンと栄養剤開始後のレントゲン写真を比べてみてください。
高フォドマップ栄養剤を使用している患者さんの半数は、ガスだらけになっているでしょう。
そのような状況を目の当たりにして、
胃瘻(PEG)を推進できないという考えに至りました。
経腸栄養学会は、至急、低フォドマップ(FODMP)食を学習して、
現在の高フォドマップ栄養剤ではなく、
低フォドマップ栄養剤の開発を推進すべきです。

胃瘻患者が死ぬ理由:高フォドマップ(FODMAP)栄養剤の問題①②③
http://unokoramu.blog.fc2.com/blog-entry-22.html
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。