愛は地球を救えるか?

 


 ある人が、何らかの原因で遺伝子異常(APC遺伝子)を発症し(発端者)、それが原因となり、大腸に100個以上のポリープを発症することがある。その遺伝子異常は、その子供に染色体を介して遺伝して、子供の大腸にも無数のポリープが発生する。子の場合は、主に思春期以降にポリープが発生し、放置すれば、無数のポリープから大腸癌へ発育してゆく。そのため、その遺伝子を有する子は20歳以降に大腸の切除が行われる。その目的は大腸癌の予防のためである。

このような病気を家族性大腸腺腫症という。
 

そして、その中には精神遅滞を伴うことが少なくないとされてきた。
逆に精神遅滞では、家族性大腸腺腫症になるリスクも高いのではないか?
とまで、言及した研究者もいた。 

もしそうであれば、精神遅滞では主に精神遅滞の施設に居住しているため、

彼らが高齢化すると、必然的に大腸癌で死亡することが多いのではないか?

それも、一度も大腸の検査をされないまま、大腸癌で死んでしまうのではないか?
と考えたことがある。
 

ずいぶん前のことである。
秋田の山奥の病院に1年の期限で赴任した時、

その病院よりも、さらに山奥にある精神遅滞施設の嘱託医師を兼任した。

その施設は、東京都のもので、親が東京在住の精神遅滞の人達が100人以上いた。
平均年齢は44歳、主に成人してから入園し、そこで、死ぬまで暮らすのである。 
殆どの親は、年に一度、その山奥に訪ねてくるという。 


私は、
『この人たちに何か出来ないか?』

と考えた。
 

悩んだ末に、全員に大腸内視鏡検査を行うことにした。

『大腸癌で死なないように』

そう思った。

137人の大腸内視鏡検査を自分ひとりで、27日間で行った。
 

意思疎通が出来ない場合もあり、

また、通常の病院業務もあり、

精神的に、肉体的に、非常に苦労をした。

その結果、24人に大腸ポリープがあったが、

家族性大腸腺腫症のようなものはなかった。
よって、この施設の人では、大腸ポリープが 多発して、
その結果、大腸癌で死亡する危険は高くはないことがわかった。
 

その頃に、その施設の園内新聞に掲載された記事が以下である。

(図)
 愛は


愛は地球を救えるか?

 

その前に、愛とは、何か?

愛とは、

テレビ中継で、芸能人が、一日中、走り続けることでしょうか?


もう一度、

考え直してほしいと思う。


 

(宇野良治)

・・・・・・・・・・・

自分は、どうやって、生きてきたのだろう?

と、思って、過去に消去した記事を見てみた。

そして、

こいつ、結構、いいやつじゃん!

と思ったので、この記事を再掲載した。

(東京に住んでいる人たちの中で、身内に精神障害があることを。。。)


記事を書いたのは、2014年5月23日である。

昔から、子供じみた変な正義感が、自分にはあり、そして、自分を苦しめている。


その頃。よく聞いていたのは、ハマショーの家路


https://www.youtube.com/watch?v=B1DGRJeUHwU