初回掲載:2014年4月29日
何故、ダイエット後にリバウンドするのか?
せっかく、ダイエットして体重が減っても、
その後、食事を少なめに食べているにもかかわらず、
また、元に戻るどころか、ダイエットする前よりも太ってしまうのでしょうか?
ネットで調べると、
1) 精神的なもの(我慢していたための反動)
2) 運動をしていないため
3) 食欲抑制ホルモンのレプチンの分泌が低くなるため
等言われています。
つまり、運動もしないで、食べすぎるためという説明です。
「リバウンドするのは、あなたのせい」
という説明です。
しかし、そうではなく、
以前より少なめにしか食べないで、かつ、運動も適量にしているのに
リバウンドしてしまうことを経験している人が多いでしょう。
その場合は、上の理由では説明できません。
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その謎のカギを解くために、
まず、低カロリー高タンパク食の歴史をみてみましょう。
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1986年、オハイオ大学から、一日420Kcalという超低カロリー食(VLCD)を4~6か月行うと体重が平均20.5(1週間1.1kg)減少したと報告される。その時の、蛋白質量は一日70gであった。(Am J Clin Nutr l987;45:381-90.)
1989年、肥満と高血圧のある患者が高タンパク、低炭水化物のカロリー制限食を半年食べたところ、血圧と血糖値が改善し、体重も減少したと報告される。(Neth J Med. 1989 Dec;35(5-6):295-302
2004年、日本からの報告では、2型糖尿病患者で、1000Kcalの食事を蛋白:脂肪:炭水化物の比率を25:40:35と、25:65:10の2つの群に分けて検討した。その結果、炭水化物の少ない群の方が、内臓脂肪が有意に低下していた。(Diabetes Res Clin Pract.2004;65(3):235-41)
2010年、ヨーロッパ(8か国)で大規模な研究が行われた。800Kcalの低カロリー食が8週間与えられ、平均11kg体重が減った773人を対象として減量後26週間の観察が行われた。減量後も体重が維持できた群は、高タンパクで低GI値の食事を摂取していた。高タンパクであっても、高GI値の食事を摂取している群では体重が増加した。(N Engl J Med. 2010 Nov 25;363(22):2102-13.)
2011年、高タンパク低炭水化物食は、体重と体脂肪を減少させるホルモンが増加することが報告された。(Zhonghua Yu Fang Yi Xue Za Zhi. 2011 Feb;45(2):132-5)
2014年、高タンパク、低カロリーのクッキーが開発される。(J Food Sci Technol. 2014;51(1):153-7.)
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重要な論文は、2011年の論文です。
その論文の図を解説します。
(図:上述論文より)
ダイエット後に、蛋白質の低い食事を続けると、必ずリバウンドすることがわかります。
そして、高蛋白であっても、GI値の高い食べものを一緒に摂取していると、リバウンドします、
唯一、リバウンドしないのは、高蛋白食とGI値の低い食事の組み合わせです。
GI値とは、食べてすぐに血糖値が上がりやすい値をしめします。すぐに血糖が上がると、それを抑制するためにインスリンが過分泌され、吸収された糖が脂肪に置き換わりやすいのです。要するに、GI値が高い食べものは、脂肪が付きやすいと考えていいでしょう。
つまり、ダイエットして痩せた場合、高蛋白でGI値の低い食べ物だけを食べれば、あえて少なくしなくても、リバウンドしないということになります。
GI値の高い食品、低い食品は、ネットを調べれば、詳細に記載されていますが、
簡単に言うと高OI値の高い食品はジャガイモ、パン、米、コーンフレーク、シリアルです。低GI値の低い食品は野菜、豆、ナッツなどです。
低インスリンダイエットが流行っていますが、上の図から見れば、
低インスリンダイエットだけでは、リバウンドすることがわかります。
以上から、リバウンドしないためには、
高蛋白食+低インスリンダエットの組み合わせが必要なのです。
(宇野良治)
